1シーズンのユースフットボールでも脳にダメージ 研究機関が発表

Arthur Weinstein

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脳の損傷とフットボールに関する新たな研究が、1年のユースフットボールでも脳にダメージを与え得ることを明らかにした。

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北米放射線学会で現地26日に発表された研究によると、1年のフットボールによる頭への衝撃は、“脳灰白質の刈り込み”あるいは死んだシナプスを除去する脳の機能に影響を与え得ることを発見したという。

ダラスのテキサス大学サザンウェスタン・メディカルセンターの研究助手で理学修士のコウサム・クリシュナン・ムルゲサンは、このプロセスを、健康を確保するための木の刈り込みに例えた。

「刈り込みは脳の発達における不可欠な要素です。使われなくなったシナプスを除去することで、脳は年を重ねるごとにより効率的になるのです」とムルゲサンは言う。「この研究は、コンタクトスポーツを1シーズンプレーすることが、高校生やユースのフットボール選手の正常な脳灰白質の刈り込みに影響を与え得ることを示しています」。

この研究では脳振盪(のうしんとう)の病歴がない60人のユースと高校生のフットボール選手を調査した。研究者たちは、頭に対する衝撃の規模や位置、方向を検知するために、センサーの付いたヘルメットを選手たちにかぶらせた。

その後、選手たちは蓄積された頭への衝撃のリスクに基づき、衝撃の高い選手と低い選手の2つのグループに分けられた。

研究者たちは、衝撃の高い選手の方が、刈り込まれていない“脳灰白質の量”が多いことを発見した。

「正常な刈り込みの中断が、脳の異なる部分間の結合の弱さと関連していることは証明されてきました」とムルゲサンは言う。

同じグループの選手たちを調査したウェイクフォレスト大学の研究者たちは、ほとんどの頭への衝撃は練習中に発生していることを確認した。

「衝撃の高い練習を衝撃の低い練習に置き換えることによって、選手に対する頭への衝撃は減らせます」とムルゲサンは言う。

今年前半のNBCとウォールストリートジャーナルのアンケートで、アメリカ人のおよそ半数は、脳振盪の心配から自分の子どもにフットボールをプレーすることを思いとどまらせるという結果が出た。今回のような研究や、元NFLやカレッジの選手が慢性外傷性脳症で苦しんでいるというニュースの影響もあり、年々この数字は増加している。

原文:Even 1 season of youth football may damage brain, study says

翻訳:日本映像翻訳アカデミー


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Arthur Weinstein