買春容疑のペイトリオッツオーナー、ロバート・クラフトって何者?

Sporting News Japan Staff

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ロバート・クラフトの買春スキャンダル トランプ大統領もコメント

第53回スーパーボウルで6度目の優勝を飾ったニューイングランド・ペイトリオッツのオーナー、ロバート・クラフトが22日、違法マッサージ店での買春容疑で摘発された。栄光を手にしてからまだ日が浅いだけに、最強チームが誇る名オーナーのスキャンダルは多くのファンに衝撃を与えた。

事件は、フロリダ州ジュピターの違法マッサージ店で撮影された映像に、クラフト氏の姿が映っていたことから発覚。かねてより同店の捜査を行っていた警察により摘発された。

この件に関して、クラフト氏の友人であるドナルド・トランプ大統領もコメントを寄せている。

「とても悲しい。そして聞いて驚いた。彼は完全に容疑を否認しているけれど、本当に驚いたよ」

 

ロバート・クラフトって何者? ペイトリオッツ帝国の幕開けまで

ところでこのクラフト氏。米スポーツ界で大きな影響力のある人物の一人だが、一体何者なのだろうか。

77歳、マサチューセッツ出身の実業家ロバート・クラフトは、コロンビア大学を卒業し、その後ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。義理の父が経営するパッケージ会社に就職後、1968年に経営権を受け継ぐと、その4年後には紙製品を扱う会社を起業した。

74年にまずはワールドチームテニスのボストン・ロブスターズのオーナーとなり、約10年後の85年、今度はペイトリオッツが当時本拠地としていたフォックスボロのサリバン・スタジアム周辺の土地を購入。88年に当時のペイトリオッツオーナー、ビリー・サリバンが破産すると、クラフト氏がこのスタジアムを2200万ドル(約24億円)で購入した。その後サリバン氏からチームを引き継いだ別のオーナーがペイトリオッツの本拠地移転を目論んだが、スタジアムを所有しているクラフト氏が、2001年まで残っていたチームのスタジアムリース契約を盾にこれを拒否した。

そして1994年、クラフト氏は当時史上最高額の1億7200万ドル(約191億円)でペイトリオッツを購入。ついにオーナーシップを握ることとなった。その年、チームは8年ぶりのプレーオフ進出を果たした。

2000年春、クラフトはニューヨーク・ジェッツのHC(ヘッドコーチ)に就任することが発表されたばかりだったビル・ベリチックを引き抜き、HC兼GMに任命。同年のドラフトではトム・ブレイディも獲得し、ここから今に至るペイトリオッツの最強時代が幕を上げた。

クラフト氏なしには今のペイトリオッツはありえない。それほど大きな存在だけに、今回報じられた事件は、選手やファンに大きな衝撃を与えている。

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※記事はIOC公式サイト『Olympic Channel』提供

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。