第53回スーパーボウルが迫っているが、“スーパーボウル”という名前がどのようにつけられたのか、ご存知だろうか。
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1966年、当時2つ存在していたアメリカンフットボールリーグのAFLとNFLが統合に合意。NFLコミッショナーとAFL創設者でカンザスシティ・チーフスのオーナーだったラマー・ハントは、シーズン終了後に両リーグの優勝者同士を対戦させる頂上決戦を行うことを決議した。翌67年、スーパーボウルの前身である『AFL – NFLワールドチャンピオンシップゲーム』が初めて開催。この名称は第3回大会まで継承され、正式に『スーパーボウル』になったのは第4回からだ。
一般的に、“スーパーボウル”という名前の生みの親となったのは、そのラマー・ハントだと言われている。ハントは自身の子供たちがなにやらよく跳ねるボールで遊んでいることに気づき、それが“スーパーボール”というおもちゃであることを知った。そしてその名前をいたく気に入ったことがきっかけとなり、現在の“スーパーボウル”に結びついたというのだ。
一方、この説に疑問を呈する者もいる。
『ジ・アトランティック』のヘンリー・D・フェッターは、2011年の記事で、“スーパーボウル”はハントただ一人がひらめいたアイディアなのではなく、自然発生的に、あらゆる場所で人々が使い始めたフレーズではないかと主張しているのだ。
1967年1月13日の『ロサンゼルス・タイムズ』には、ハントが「僕が最初にミーティングで“スーパーボウル”を使ったのは、ほんの冗談だったんだ。そしたら他のオーナーたちが使いだし、それを広報が拾ったんだね」と語ったと記されている。そして1986年1月20日の『ニューヨーク・タイムズ』には、「僕は頭の中で、“ボール”と“ボウル”を、どこかで入れ違えてしまったんだね」というハントのコメントが掲載されている。
しかしフェッターは、ハント自身の認識と、メディアが“スーパーボウル”を使用し始めた時系列が合わないと主張する。
そもそも“ボウル”自体はカレッジ・フットボールで常用されていた単語で、第1回大会開催の4ヶ月前、66年9月4日の『ロサンゼルス・タイムズ』と『ニューヨーク・タイムズ』には、すでに「スーパーボウル」という記述があったという。つまり、ハントが子供たちからインスピレーションを得た時期よりも前に、いくつかのメディアがこのフレーズを使用していたというのだ。
フェッターは自身の記事を、「ラマー・ハントはAFLの創設と成功、NFLとの統合、スーパーボウルの実現という面において大きな功績を収めた。しかし“大会の名前をつけた人”かどうかは……おそらく違うだろう」と締めくくっている。
全米最大の優勝決定戦であるスーパーボウル。誰か一人のひらめきよりも、多くの人の脳裏に浮かんだフレーズであるほうが、その名にふさわしいのかもしれない。
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