アメフト観るならこれを読もう。NFLについて徹底解説!

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■NFLとは何か?

NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)とは、アメリカンフットボールのプロリーグ。野球のMLB、バスケットボールのNBAで知られるアメリカで、最も人気があるプロスポーツが実はこのNFLなのだ。

その人気ゆえ、NFLはケタ違いの巨大マーケットを誇り、2017年の 年間収益 は140億ドル(約1兆5800億円)を上回ったとも言われている。テレビ視聴率も毎試合高視聴率を記録し、後述する優勝決定戦「スーパーボウル」に至っては、昨シーズンの 視聴率 が43.1パーセントにのぼったという。

NFLはその試合数にも特徴がある。17週あるレギュラーシーズンの試合は基本的に木、土、日、月に行われ、各チームが戦うのは週に1度だけ。全チームに1週ずつ休み(バイウィーク)が与えられるため、試合数は1チームにつきわずか16試合となる。その後、負けたら終わりのトーナメント形式のプレーオフを勝ち抜いた2チームが、アメリカで最大のスポーツイベント「スーパーボウル」で頂上を争うのだ。

フィールドを全力で駆け抜けるスピードとスタミナ、ディフェンスをかいくぐる機敏さ、パスの正確さ、相手をタックルで抑える強靭さなどに加え、身体と身体が衝突することに耐えるタフさ、さらには戦略に適応するセンスと知能。その並外れた身体能力を兼ね備えた大柄の選手たちが全米一を目指して激戦を繰り広げるゲームは、爽快感と熱狂に満ちている。

一度見たらやみつきになること間違いなしだ。

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■ルールは?

アメリカンフットボールのスタジアム

ここで基本的なルールを簡単におさらいしよう。

<基本ルール>

それぞれ11人の選手からなるオフェンスチーム(攻撃)とディフェンスチーム(守備)に分かれて戦う。オフェンスは、パスを投げたり、ボールを持って走ったりしながら、相手陣地のエンドゾーンにそのボールを持ち込めば得点となる。ディフェンスはそれを阻止しようとする。

<試合の流れ>

試合時間は60分。1クォーター15分の計4クォーターで行われる。

試合はキックオフから始まる。ディフェンス側が蹴ったボールをオフェンス側がキャッチし、相手陣地へと前進して止まった地点から攻撃が開始される。

オフェンスには、4回の攻撃権(ダウン)が与えられ、4回の攻撃で合計10ヤード以上進むと、再び4回の攻撃権を得ることができる。これは「ファーストダウン獲得」あるいは「ファーストダウン更新」と呼ばれる。これを繰り返すことで相手の陣地へボールを進め、エンドゾーンを目指す。4回の攻撃で10ヤード以上進めなかった場合は攻守交替となり、その地点から相手の攻撃が始まる。

自陣で攻撃権が相手に移ってしまうと相手にとって有利となるため、ファーストダウンを獲得できないと判断した場合は、「パント」を行う。これは、4回目の攻撃権を放棄して、相手の攻撃ができるだけゴールから遠い位置から始まるように敵陣地へボールを蹴ることを指す。

キックでならゴールを狙えると判断した場合は、フィールドゴールを選択する。攻撃地点からボールを蹴り、エンドゾーンにあるゴールポストを通過すれば3点獲得となる。

エンドゾーンまでボールを持って走った場合や、エンドゾーン内でパスをキャッチすると「タッチダウン」となり、6点獲得できる。タッチダウンを決めるともう一度攻撃権が与えられ、エンドゾーン手前から攻撃を始めて再びタッチダウンを成功させると2点、フィールドゴールを決めれば1点追加することができる。

オフェンスは、ランニングバックが走って陣地を獲得する「ランプレー」と、レシーバーがパスをキャッチすることで前進する「パスプレー」を織り交ぜて試合を進める。ディフェンスは、相手の選手にタックルしたり、パスをカットしたりすることで、攻撃を阻止する。こうして攻撃と守備が入れ替わりながら、得点を競い合う。

 

■ポジションは?

ペイトリオッツとチーフス

一度にフィールドに出られるのは1チーム11人で、攻撃と守備で選手を入れ替えてプレーをする。各ユニットは、それぞれ「オフェンスチーム」と「ディフェンスチーム」、そしてキックオフ、フィールドゴール、パントの際に登場する「スペシャルチーム」だ。

<オフェンスチーム>

クォーターバック(QB)

チームの司令塔でオフェンスの花形。レシーバーへパスを投げたり、ランニングバックへボールを渡したりする役割を担う。自らボールを持って走ることも。

オフェンスライン(OL)

攻撃の最前線で相手ディフェンスをブロックする。パスプレーではQBがパスを投げられるように壁となって相手ディフェンスから守り、ランプレーではランニングバックが走るスペースを作る。

ランニングバック(RB)

QBからボールを受け取って走り、できる限り前進(ゲイン)するのが主な役割。

ワイドレシーバー(WR)

QBが投げたパスをキャッチして陣地を獲得するのが主な役割。

タイトエンド(TE)

プレーに応じて、ブロックとパスキャッチの両方を担うポジション。

<ディフェンスチーム>

ディフェンスライン(DL)

守備の最前線に位置するポジション。QBへプレッシャーをかけること(パスラッシュ)と、ランプレーを阻止するのが主な役割。パスを投げる前のQBへタックルを決めることを「QBサック」といい、ビッグプレーとなる。

ラインバッカー(LB)

ディフェンスラインの後ろに位置する、ディフェンスの要。パスプレーでは、パスが成功しないようにパスカバーをし、ランプレーでは、RBにタックルをしてランを阻止する。

コーナーバック(CB)

相手のパスプレーを封じるポジション。オフェンスのパスをキャッチし、攻守交替となる「インターセプト」を狙う。

セイフティ(S)

ディフェンスの最後尾でパスプレーとランプレー両方に対応し、相手の攻撃を阻止する最後の砦。

<スペシャルチーム>

キッカー(K)

キックオフやフィールドゴールのキックを専門とする選手。

パンター(P)

パントを蹴る選手。

キックオフリターナー(KR)、パントリターナー(PR)

キックオフ / パントでキックされたボールをキャッチした後に、走って陣地を挽回するポジション。

 

■NFLの放送を見る方法

スマホを見つめるレオナルド

さて、NFLの全32チームを紹介する前に、NFLの試合を観る方法をご紹介しよう。

NFL公式の「GAMEPASS」で全試合が、また「DAZN」と「日テレG+」でも毎週数試合がライブ中継される。「NHK BS1」では録画放送が視聴可能だ

 

■2019年ポストシーズンの試合日程 & 放送予定

今季2018-19シーズンはすでにプレーオフのワイルドカードラウンド、ディビジョナルラウンドが終了。残すは各カンファレンスのトップを争うカンファレンス・チャンピオンシップとスーパーボウル、そしてオールスターゲームの「プロボウル」だ。

日時は下記の通り。(すべて日本時間、左がホーム)

1月21日 午前5:05〜

NFCチャンピオンシップ(セインツ 対 ラムズ)

ライブ中継:DAZN、日テレG+、GAMEPASS、NHK BS1

1月21日 午前8:40〜

AFCチャンピオンシップ(チーフス 対 ペイトリオッツ)

ライブ中継:DAZN、日テレG+、GAMEPASS、NHK BS1

1月28日 午前5:00〜

プロボウル

ライブ中継:DAZN、日テレG+、GAMEPASS

2月4日 午前8:00〜

スーパーボウル

ライブ中継:DAZN、日テレG+、GAMEPASS、NHK BS1

 

■NFLのチームは?

続いてNFLの32チームを一挙紹介する。

NFLには全部で32チームあり、2つのカンファレンスに分かれている。その中でさらに4地区ずつに分かれ、レギュラーシーズンの勝率順で地区優勝チームが決まる。プレーオフには、地区優勝した8チームと、各カンファレンスから地区優勝チーム以外の勝率上位2チームずつが進出する。

チームは以下の通り。※2018年シーズンの成績順。

 

■AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)

クォーターバックのトム・ブレイディ

<東地区>

ニューイングランド・ペイトリオッツ

スーパーボウル5度制覇、10季連続地区優勝の言わずと知れた最強チーム。“GOAT”(Greatest of all times、「史上最高」の略)と称されるNFL随一のスターQB、トム・ブレイディがいるチーム。HCのビル・ベリチックとともに、“Patriots Dynasty”(ペイトリオッツ王朝)を築き上げてきた。今年はホームアドバンテージを逃し、敵地でのAFCチャンピオンシップゲームとなる。41歳と23歳の新旧QB対決は必見だ。

マイアミ・ドルフィンズ

1972年シーズンにNFL史上唯一となる“パーフェクトシーズン”(全試合勝利)を達成し、翌年もスーパーボウルに出場して連覇を果たすという輝かしい歴史がある。だが、昨シーズンに続き今季もプレーオフ進出を逃している。第14週、ホームでのペイトリオッツ戦で、ラスト数秒のスーパー連携プレーによって逆転勝利を収め、NFL版「マイアミの奇跡」を演じたことが大きな話題となった。

バッファロー・ビルズ

4年連続(90~93年)でスーパーボウルに出場した唯一のチーム。ただし優勝は一度もなし。今季から加入した期待のルーキーQB、ジョシュ・アレンが数々のチーム記録を樹立し、リーグ2位のディフェンスを誇る。

ニューヨーク・ジェッツ

2009年を最後にプレーオフ進出から遠ざかっている。2018年ドラフトで全体3位指名されジェッツ入りした新人QBサム・ダーノルドに期待がかかるも、4勝12敗と今季も負け越し、3年連続で地区最下位に。

<北地区>

ボルティモア・レイブンズ

同地区の強豪、スティーラーズの存在により、96年の設立から地区優勝はわずか4回。だが今季第11週から、ベテランQBのジョー・フラッコに代わり、ラマー・ジャクソンが先発QBを務め、チームは2012年以来となる地区優勝を決めた。21歳のジャクソンはプレーオフに先発出場するQBとしては史上最年少という記録を樹立し、持ち前のランで見せ場を作ったが、惜しくも初戦敗退となった。

ピッツバーグ・スティーラーズ

NFLの歴史を語るうえで欠かせない強豪チームのひとつ。スーパーボウル優勝回数は6回とリーグトップ。今季はQBベン・ロスリスバーガーがパス獲得ヤードでリーグ1位の成績をマークするも、チームは9勝6敗でプレーオフ進出を逃した。ファンが黄色いタオルを振り回して応援する「テリブル・タオル(Terrible Towel)」が名物。

クリーブランド・ブラウンズ

2016、17年の2シーズンでわずか1勝……。万年最下位の“弱小”だったが、今季はルーキーが大奮闘。ドラフト全体1位指名のQBベイカー・メイフィールドがデビュー戦でチームを635日ぶりとなる勝利へと導き、また2巡目指名のRBニック・チャブの躍進もあり、プレーオフにも手が届きそうな飛躍ぶりを見せた。来季以降、要注目のチーム。

シンシナティ・ベンガルズ

1960年代後半、ブラウンズを追い出された元ヘッドコーチが立ち上げたチーム。不思議な縁で、今季ブラウンズのヘッドコーチ(HC)を解任されたヒュー・ジャクソンも、現在ベンガルズHCの特別アシスタントに就いている。2011年にQBアンディ・ダルトンが加入してから5年連続でプレーオフ進出を決めていたが、その後は2年連続で負け越し、今季は最下位に終わった。

<南地区>

ヒューストン・テキサンズ

設立されて14年目と、NFLで最も若いチーム。NFLのオールスター戦であるプロボウルに5度選出されたDEのJ.J.ワットや、WRのディアンドレ・ホプキンスの活躍によってプレーオフ進出を果たすも、初戦敗退となった。ちなみにJ.J.ワットの兄弟は、デレック・ワット(チャージャーズ)、T.J.ワット(スティーラーズ)。3兄弟全員がNFL選手という華々しいアメフト一家だ。

インディアナポリス・コルツ

2016年に引退するまで数多くの記録を打ち立て、いまだ史上最高のQBとしてその名が語られるペイトン・マニングが13年在籍したチーム。そのマニングの後を継いだのがQBのアンドリュー・ラックだ。今季はチームに非常に勢いがあり、6年ぶりのプレーオフ進出を果たした。46歳と現役選手のなかで最年長のKアダム・ビナティエリは、NFL史上最多得点記録を保持している。

テネシー・タイタンズ

99年シーズンにチーム名を現在の「タイタンズ」に変更し、同年に初のスーパーボウル出場を果たす。失点が少なく、今季リーグ3位となったディフェンスを誇る。昨季9年ぶりにプレーオフ進出したものの、今季は惜しくも及ばなかった。ホームスタジアムは「日産スタジアム」。

ジャクソンビル・ジャガーズ

創設から22年と若いチーム。昨シーズンは18年ぶりに地区優勝を果たし、AFCチャンピオンシップまで勝ち進んだ。今季はディフェンスランキング5位という成績を収めたにも関わらず、5勝11敗と負け越し、一転して地区最下位に。

<西地区>

カンザスシティ・チーフス

2年目QBパトリック・マホームズの台頭が目覚ましく、NFL史上2人目となる、1シーズンでの50タッチダウンパス(タッチダウンにつながったパス)以上、5,000パッシングヤード(パスで獲得した距離)以上獲得という快挙を成し遂げた。ノールックパスや利き手ではない左手でのパスを正確に決めるなど魅せるプレーも多く、今季MVPの最有力候補者と囁かれている。チームは26年ぶりのAFCチャンピオンシップへと駒を進めている。

ロサンゼルス・チャージャーズ

15年目のベテランQB、フリップ・リバースが率いる。同期のベン・ロスリスバーガー(スティーラーズ)とイーライ・マニング(ジャイアンツ)が頂点を経験していく中、未だスーパーボウルへの出場経験がない。リバースがキャリア最高のシーズンを過ごした今季は念願のスーパーボウルタイトル獲得に期待がかかっていたが、ディビジョナルラウンドで惜しくも敗退となってしまった。

デンバー・ブロンコス

近年は2015年に3度目のスーパーボウル制覇を果たしているが、昨シーズンに続いて2年連続でプレーオフ進出を逃している。そのなかでも、ドラフト外で入団した新人RBフィリップ・リンゼイが大活躍し、ドラフト外ルーキーのオフェンス選手として初めてプロボウルに選出された。また、16年のスーパーボウルでMVPに輝いたLBのボン・ミラーも在籍している。

オークランド・レイダース

かつてレイダースの一時代を築いたヘッドコーチ、ジョン・グルーデンの17年ぶりとなる復帰が話題となった今季。だが結果は4勝12敗と、昨シーズン同様に負け越しのシーズンとなった。エンドゾーン前を陣取り、チームカラーのブラックとシルバーに身を包んだファンは「ブラックホール(The Black Hole)」と呼ばれ、その過激さはリーグ随一。

 

■NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)

ロサンゼルス・ラムズ

<東地区>

ダラス・カウボーイズ

5度のスーパーボウル優勝を誇る強豪であることに加え、2018年、米経済誌フォーブスが発表するNFLチームの資産価値ランキングで堂々の12年連続1位。また世界のスポーツチームで見ても、マンチェスター・ユナイテッドなどを差し置いて3年連続の1位を獲得した。今季は後半に追い上げを見せて地区優勝を果たすも、ディビジョナルラウンドで敗退した。

フィラデルフィア・イーグルス

昨季は、第14週にケガで離脱したQBカーソン・ウェンツに代わり、控えQBのニック・フォールズがチームを見事スーパーボウルへ導いた。優勝候補のペイトリオッツを下してスーパーボウル覇者となり、フォールズは大会MVPも獲得。またフォールズは今季もシーズン終盤から先発してプレーオフ進出、ディビジョナルラウンドまで駒を進めた。

ワシントン・レッドスキンズ

スーパーボウルに4回出場し、3回の優勝経験があるチーム。今季、一時は東地区の単独首位に立つも、QBアレックス・スミスのケガによる離脱で調子を落とし、7勝9敗でシーズンを終えた。

ニューヨーク・ジャイアンツ

昨シーズンは成績不振でシーズン途中にヘッドコーチが辞任、地区最下位だったジャイアンツ。新しいHCの下、チームを2度スーパーボウルへ導いたイーライ・マニングが先発QBに復帰するも、2年連続でNFC東地区最下位という結果に。チーム成績は振るわなかったが、今季はドラフト全体2位の新人RBセイクワン・バークリーが大活躍を見せ、1,307ヤード獲得でリーグ2位に輝いた。

<北地区>

シカゴ・ベアーズ

昨シーズンは地区最下位だったが、今季から指揮を執るHCマット・ナギーの下、8年ぶりとなる地区優勝を果たした。ディフェンスランキング1位と、守備に定評のあるチーム。LBのカリル・マックは絶大な人気を誇り、オフェンス選手が上位を占める2018年のユニフォーム売り上げランキングでは2位だった。チーム名の由来は、同じくシカゴに本拠地を置くMLBの「カブス(子熊)」の選手たちよりもアメフト選手の方が身体が大きいことから、「ベアーズ」となった。

ミネソタ・バイキングス

近年は2015、17年と地区優勝を果たしているバイキングス。WRのアダム・シーレンがNFL記録となる開幕から8試合連続100レシーブ超えをマークするも、チームは最終週で敗れてワイルドカードでのプレーオフ進出を逃した。チーム名にちなんで、北欧で乾杯を意味する“Skol(スコール)l”の掛け声に合わせてファンが一体となって手拍子をする「スコール・チャント」は圧巻。

グリーンベイ・パッカーズ

QBアーロン・ロジャース率いるパッカーズの本拠地は、32チームで最も小さい(人口10万人)が、非常に人気のあるチーム。なんと一般市民がオーナーシップを100%保有している市民球団である。今シーズンはプレーオフ進出を逃したが、4度もスーパーボウルチャンピオンに輝いたことのある強豪チーム。

デトロイト・ライオンズ

毎年サンクスギビングデー(感謝祭)に試合を行うチームのひとつ。これまで12回プレーオフに進出するも、NFCで唯一スーパーボウルの出場経験がない。昨シーズンまでペイトリオッツの守備コーディネーターを務めていたマット・パトリシアを指揮官に迎えた今季は、6勝10敗という成績だったが、最終週はパッカーズ相手に完封勝利で締めくくった。

<南地区>

ニューオーリンズ・セインツ

今シーズンの第3週にパスコンプリート(パス成功)数で歴代1位となったQBのドリュー・ブリーズは、第5週には、キャリア通算パスヤード数でも歴代トップに。NFL史上4人目となる500回目のタッチダウンパスも達成し、39歳のQBは衰え知らず。13勝3敗とリーグ最多勝利数を誇り、第1シードを獲得。ディビジョナルプレーオフで昨年王者のイーグルスを下し、次戦は同じく13勝3敗のラムズと対戦する。

アトランタ・ファルコンズ

最近では2016年にスーパーボウル出場を果たし、QBマット・ライアンはその年のMVPとオフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。今季はチームとしては負け越したが、ラリー・フィッツジェラルドやフリオ・ジョーンズといったWRの活躍が光った。

カロライナ・パンサーズ

QBのキャム・ニュートンは、タッチダウン後に観客席にいる子供にボールをプレゼントすることで有名。今季は右肩を痛めた影響で終盤に失速した。RBクリスチャン・マカフリーは、1,098ヤード獲得とリーグ6位の活躍を見せ、ランプレーが中心となるRBながら、レシーブヤードのランキングにもランクイン。

タンパベイ・バッカニアーズ

2002年にスーパーボウル制覇したものの、ここ十数年はプレーオフから遠ざかっている。ホームスタジアムにはチーム名「バッカニアーズ(海賊)」にちなみ、全長約40m、重さ43tの巨大な海賊船が備え付けられており、バッカニアーズの選手が得点する度に大砲が鳴らされる演出が行われる。

<西地区>

ロサンゼルス・ラムズ

昨シーズンは若干31歳のショーン・マクベイをヘッドコーチに迎えて4年ぶりとなる地区優勝を果たした。今季もRBトッド・ガーリーがリーグ最多の31本のタッチダウンを記録し、ラン獲得ヤードランキングでは3位につけるなど、チームは絶好調。13勝3敗で2年連続の地区優勝に輝き、ディビジョナルラウンドでは、RBのC.J.アンダーソンの台頭もあり、見事勝利。18年ぶりとなるNFCチャンピオンシップでは、セインツと対決する。

シアトル・シーホークス

プレーオフ常連チームのひとつ。今シーズンはワイルドカードでのプレーオフ進出を果たすも、チームのエースRBであり、リーグ5位の実力を誇るクリストファー・カーソンのランが封じられてしまい、惜しくも2点差で初戦敗退。ファンが熱狂的であることで知られ、クラウドノイズ(観客の声援)が136.6㏈を記録したこともある。チームはそのファンを’’12番目の選手’’とし、背番号12は永久欠番。

サンフランシスコ・49ers(フォーティーナイナーズ)

かの有名なQBジョー・モンタナとQBスティーブ・ヤングが黄金期を築いたが、2015、16、17年と地区最下位に沈んでいる。今季は、第3週にQBガロポロがケガで離脱するも、新人QBのニック・ムレンズの奮闘で4勝12敗とし、最下位は免れた。

アリゾナ・カーディナルス

リーグ最古の歴史を持つチーム。2015年に地区優勝を果たすも成績は年々下り坂。今シーズンは3勝13敗で地区最下位だけでなく、リーグ最下位という結果だった。来季はQBの育成に定評のあるクリフ・キングスベリーが指揮を執る。

 

■スーパーボウル優勝回数

各チームが過去スーパーボウルを制した回数は以下の通り。スーパーボウルが初めて開催された1967年から遡った。

※()内の優勝年は、シーズンではなくスーパーボウルの開催年。

6回

スティーラーズ(1975、1976、1979、1980、2006、2009)

5回

ペイトリオッツ(2002、2004、2005、2015、2017)

49ers(1982、1985、1989、1990、1995)

カウボーイズ(1972、1978、1993、1994、1996)

4回

ジャイアンツ(1987、1991、2008、2012)

パッカーズ(1967、1968、1997、2011)

3回

レイダース(1977、1981、1984)

レッドスキンズ(1983、1988、1992)

ブロンコス(1998、1999、2016)

2回

コルツ(1971、2007)、ドルフィンズ(1973、1974)、レイブンズ(2001、2013)

1回

ジェッツ(1969)、バッカニアーズ(2003)、セインツ(2010)、チーフス(1970)、ラムズ(2000)、ベアーズ(1986)、シーホークス(2014)、イーグルス(2018)

0回

ビルズ、ブラウンズ、ベンガルズ、テキサンズ、タイタンズ、ジャガーズ、チャージャーズ、バイキングス、ライオンズ、ファルコンズ、パンサーズ、カーディナルス


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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。