10月3日のNBAチャイナゲーム2018で、ダラス・マーベリックスに112-115で敗れなければ、フィラデルフィア・76ersはエキシビションマッチ全勝で家に向かうことができた。ブレット・ブラウン・ヘッドコーチが就任して初の快挙だ。
プレシーズンで強ければリーグ王者になるとは誰も主張しない。だが、ここ2週間の76ersが全般的に成功だったのは考慮すべきだろう。
10月9日(日本時間10日)時点で、76ersはネットレーティング(6.7)とディフェンシブレーティング(102.2)で10位、アシスト率(67.3%)で4位、100ポゼッションあたりの3ポイントショット(10.7)で9位だった。球団のケミストリーも良い状態のようだ。
だが、8日(同9日)にプレシーズンの評価を問われると、ブラウンHCは「全般的に少し時間がかかると思う。リズムをつかむまでね」と述べた。
ジョエル・エンビードは、特に守備のことを考えている。昨季の76ersはディフェンシブレーティング(103.8)がリーグ3位だった。だが、トレードキャンプの間に、チームはいくつか新たな課題を抱え始めたのだ。エンビードは「やるべきことはたくさんある。全員が熱心に学んでいるよ」と述べた。
「だから、(新)シーズンに向けて僕は興奮している」。
ブラウンHCも「選手たちの努力や姿勢は素晴らしいと思う」と同調している。
プレシーズン絶好調のエンビード
エキシビションマッチでエンビードが残した数字は見事だった。4試合すべてに出場し、1試合平均23.0得点を記録。9日時点でリーグ3位、92得点は最多記録だ。フィールドゴール成功率も53.8%をマークし、1試合平均8.5リバウンドも記録している。
ブラウンHCは「リーダーシップや成熟ぶりが素晴らしい。そこに最も興奮している」と称賛した。
例えば、マーベリックス戦の黒星に対する反応だ。同点となること7回、リードが入れ替わること14回という接戦を落としたことへの痛みはある。
エンビードは「個人的には、コートに立つ時は常に勝利を望んでいる。チームメイトたちも同じ気持ちだ」と述べた。
「そういう心構えでありたい。プレシーズンかどうかは大事じゃないんだ。さらに良くなり、勝利をつかむことを望まなければいけない」。
これはまさに、ブラウンHCが聞きたいと望む言葉だろう。同HCは「ジョエルの姿勢は、その健康ぶりやパフォーマンスと同じく、シーズンを始めるうえで見事だね」と話している。
感謝とともに出発
極東への1週間の遠征はあっという間だったが、選手たちは細部に注意を払い、あらゆる経験を吸収していた。
谢谢,深圳❤️ #HereTheyCome | #NBAChinaGames pic.twitter.com/Qms0k3DChb
— Philadelphia 76ers (@sixers) 2018年10月8日
チームがどこに行っても、情熱的な中国のバスケットボールファンたちはその後を追った。
ベン・シモンズは「僕にとって最も素晴らしかったのは、本当に選手たちが好きだからというだけで、時間に関係なく、ホテルへの出入りだけに大勢のファンが毎日来てくれたことだ」と述べている。
「こういうイベントでここに来て、僕らやみんなが大好きなバスケットボールをし、僕らのスキルやゲームを披露して、ここのファンがそれを楽しんでくれたのは、素晴らしいことだった」。
エンビードは「ホテルでも、試合でも、街を歩いていても、雰囲気やみんなの愛情は素晴らしかった。僕が見たことのないようなものだったよ」と話している。
「本当に感謝している。僕らみんなが本当にありがたく思っているよ」。
ブラウンHCは「この旅は我々を団結させてくれた」と、新シーズンに向けて良い後押しになると語った。
「私はこのチームを指揮できて、本当に興奮しているよ」。
原文: Notebook | Assessing Preseason Following China Farewell by Brian Seltzer/Sixers.com(抄訳)
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