なぜ彼らはSNSを使うのか? シクサーズGMのツイッター裏アカ騒動に見る疑問【前編】

Michael McCarthy

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ソーシャルメディアを使う人は、一つツイートを間違えば自身の人生を棒に振るという危険性を肝に免じておくべきだ。スポーツ・メディアのパーソナリティたちの多くは、近年、こんな疑問を抱えている:メリットよりもリスクを負う確率のほうが圧倒的に高いにもかかわらず、なぜ皆、ツイッターを使いたがるのか?

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先週、フィラデルフィア・76ersのGMブライアン・コランジェロが、ジョエル・エンビードら選手たちを批判するために5つの裏ツイッターアカウントを使っているとスポーツ情報サイト「ザ・リンガー」が報じたが、この騒動はソーシャルメディア・プラットホームを誤用することにつきものである危険性を明確に示している。コランジェロは次期NBA王朝のトップから“教訓”に堕落するかもしれない。ロザンヌ・バーに聞いてみるといい。バーは自身一の人気テレビ番組を、バレリー・ジャレット氏について人種差別的ツイートをしたため打ち切られた(バーは、睡眠薬のアンビエンを飲んだせいだとしている)。

もしコランジェロについての記事が事実ならば(彼はそのアカウントとの関係を否定し続けているが)、彼の仕事は危機にさらされる。5月30日、テレビ番組「パードン・ザ・インタラプション」の放送で、ESPNのトニー・コーンハイザーとマイク・ウィルボンは、有名人たちを知らぬうちにソーシャルメディアの袋のネズミにするというツイッターの威力に疑問を投げかけた。

「私が何より疑問に思うのは、なぜ誰もがツイッターを使うのか? すぐに職を失う可能性があるのになぜ?」とコーンハイザーは投げかけた。「もしこれが本当だとしたら……私だったらすぐさま退陣の状況だ。たとえこの件に関わったのがコランジェロ本人ではなかったとしても、やったのが彼のよく知る人や家族など限られた知り合いの中の誰かで、彼がそれについて知っていて、やめさせる力を持っていたにもかかわらずやめさせなかったのなら、彼は辞めるべきだね」。

「マイク、私にとってこれは信用問題だ。コランジェロと仕事をしていても、彼が秘密を守ると信じられなかったら、一緒に仕事をしたいと思うはずがない」

コーンハイザーはソーシャルメディアに対してたびたび激しい怒りをぶつけているのだが、それは彼が(TNTのチャールズ・バークレーと同様に)、著名なスポーツパーソナリティーとしては非常に稀な、ソーシャルメディアへの登録を拒否している一人であるためだと共演者のマイク・ウィルボンは話している。だが「ソーシャルメディアの持つ双方向性の魅力」がNBAに人気がある大きな理由だとも彼は述べた。話題が常に選手からファンへ、そしてその逆にも流れる。エンビードのような新しいNBAのスター選手はソーシャルメディアの名人だ。

ウィルボンはNBAとソーシャルメディアについて、良いところをついている。ワシントンポスト紙のリック・ミーズは5月29日、ツイッターの画面を見ながら、NBAの試合を一人で観ているファンやジャーナリストが、決して孤独ではないということについて書いた。彼らは一人ではなく、あたかも自分が世界一大きいスポーツバーにいて、大勢のバスケットボールファンと皮肉や意見を交わしているように感じているのである。

「ソーシャルメディア上で、NBAのツイッターのようなものは他にはない。それは、閉店しないスポーツバーのようであり、無限に椅子のある床屋のようであり、NBAのスター選手たちがくつろいでいる家族のバーベキューのようでもある」とミーズは書いた。

後編へ続く)

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Michael McCarthy

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Michael McCarthy is an award-winning journalist who covers Sports Meda, Business and Marketing for Sporting News. McCarthy’s work has appeared in The New York Times, Sports Illustrated, The Wall Street Journal, CNBC.com, Newsday, USA TODAY and Adweek.