【ベラトールMMA】『ベラトール 206』メインカード出場ファイター紹介:ローリー・マクドナルド

堀江ガンツ Gantz Horie

【ベラトールMMA】『ベラトール 206』メインカード出場ファイター紹介:ローリー・マクドナルド image

▶メジャー総合格闘技『ベラトールMMA』を見るならDAZNで。1カ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

“ロリマク”の愛称で知られるローリー・マクドナルドは、若くして同じカナダ・トライスタージムの先輩である、GSPことジョルジュ・サンピエール(UFCで活躍、俳優業にも進出)の後継者と目されていた天才的ファイターだ。

14歳からMMA(総合格闘技)をはじめ、16歳でプロデビューすると、デビュー3年目に老舗MMA団体KOTC(King of the Cage:1999年から続く、現在も新人登竜門的な老舗イベントだ)でライト級王者となり、2010年にMMA9戦全勝のレコードを引っ提げてUFCに参戦したのだった。

UFCでは、“悪童”ネイト・ディアスや、レジェンド中のレジェンドであるB・J・ペン、さらに現UFC世界ウェルター級王者のタイロン・ウッドリーなど、ビッグネームを次々と破り、その天才ぶりを遺憾なく発揮した。

ロリマクは、打撃中心の「ストライカー」と、組み技中心の「グラップラー」に分けられがちなMMAシーンにおいて、打撃と寝技両方のオフェンスとディフェンスに長け、攻撃から防御、防御から攻撃という“際(きわ)”の攻防にも強いという、数少ない真のコンプリートファイターだ。これまでも対戦相手の良さを封じ込めて、判定で完勝する心憎いまでの強さを見せる試合も数多くみられた。

ただ、その相手の持ち味を“潰す”闘いぶりは、悪く言えばポイント稼ぎにも見えた。時に「つまらない試合」と批判されることもあり、 “完璧すぎる”ことが天才の悩みである時期もあったのだ。しかし、ここ数年のロリマクの試合を「つまらない」というファンは誰もいないだろう。2015年に行われたロビー・ローラーとのUFC世界ウェルター級タイトルマッチでは、5ラウンドに渡り、歴史に残る大激闘を展開。敗れたものの、「2015年度・UFC年間最高試合」にも選ばれたからだ。

そして、2017年5月からベラトールMMAに参戦すると、まずはポール・デイリーに圧勝。今年1月には、ドゥグラス・リマと対戦し、途中、ダウンを奪われながらも5ラウンドの激闘の末判定勝ちで、ベラトール世界ウェルター級王座を奪取した。

ベラトールMMA『ベラトール206』では、ミドル級に階級を上げ、その勢いのままゲガール・ムサシの持つベラトール世界ミドル級王座に挑戦するローリー・マクドナルド。進化した早熟の天才が、ベラトール2階級制覇を成し遂げようとしている。

 

ローリー・マクドナルド

生年月日:1989年7月22日(29歳)
国籍:カナダ
身長:183cm
体重:77kg
リーチ:193cm
階級:ウェルター級
プロ戦績:20勝4敗

 

▶メジャー総合格闘技『ベラトールMMA』を見るならDAZNで。1カ月間無料トライアルを今すぐ始めよう


【DAZN関連記事】
【必読】DAZN(ダゾーン)の"トリセツ" 最新・2018年版!
ネットでプロ野球中継を視聴する方法を紹介
DAZNでのプロ野球の放送予定や試合スケジュール
DAZNでF1放送を視聴する方法は?
【最新・2018年版】F1の放送予定・レース日程まとめ
ネットでMLB中継を視聴する方法を紹介
MLBの試合日程・放送予定|テレビでの視聴も可能?/2018シーズン

堀江ガンツ Gantz Horie

堀江ガンツ Gantz Horie Photo

栃木県出身。プロレス・格闘技ライター。『紙のプロレスRADICAL』編集部を経て、2010年からフリーランスで活動。『KAMINOGE』を主戦場に『Number』『週刊プレイボーイ』『BUBKA』『昭和40年男』など、多くの媒体で執筆。『Number Web』ではコラムを連載中。主な著作に『闘魂と王道 昭和プロレスの16年戦争』(ワニブックス)がある。WOWOW『UFC-究極格闘技-』などテレビ解説も務める。