【ベラトールMMA】ジョン・マカパは寝ワザ師にして、打撃でも魅せる魔術師だ

SHU INAGAKI

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ジョン・マカパはブラジルの名門ジム、ノヴァ・ウニオン所属の黒帯柔術家だ。彼の師匠であり、ノヴァの総帥であるアンドレ・ペデネイラスは、“修斗のカリスマ”佐藤ルミナにTKO勝ちし、宇野薫や須藤元気とも引き分けた実績を持つ人物である。このペデネイラスの弟子には、柔術や総合格闘技のトップ選手が多い。ブラジル人以外で初の柔術黒帯世界王者となり、UFCでもライト級とウェルター級の2階級制覇を成し遂げたB・J・ペンもそうだ。

さらに、2015年にコナー・マクレガーに敗れるまで8年以上無敗を誇った元UFCフェザー級“絶対”王者ジョゼ・アルドや、元UFCバンタム級王者ヘナン・バラオンもペデネイラス門下である。マカパはそんな強豪ひしめく環境で切磋琢磨し、己の強さを磨いてきたのだ。

マカパの本名は、ブラジル人らしく本来は「ジョン・テイシェイラ・ダ・コンセイサオン」という長い名前だ。ブラジル北部でアマゾン川が大西洋にそそぐ河口の町「マカパ」の出身ということで、その名をニックネームとしている。

マカパは2007年にプロデビューし、21勝3敗2分けの戦績を誇る。柔術黒帯だけあってサブミッションによる一本勝ちが10度もある寝ワザ師だ。腕ひしぎ十字固めでの勝利が4つあるほか、裸締め、肩固め、ギロチン・チョークなど絞め技での勝利も多い。

柔術家らしくサブミッションに軸足を置くものの、打撃が苦手というわけではない。それどころか、強烈なワンツーを繰り出しながら猛然と前進し、飛びヒザ蹴りやハイキックも織り交ぜてガンガン攻める闘いぶりは、「さすが “打撃王”アルドのチームメート!」といえるものだ。事実、KO勝ちも4つある。

2017年4月のベラトールMMA『ベラトール 177』では、ドイツの強豪ダニエル・ヴァイシェルに1-2のスプリット判定で敗れ、次戦となるベラトールMMA『ベラトール 184』では、元ベラトール・フェザー級王者のパット・カランに判定で敗れた。これで2連敗となったものの、ヴァイシェル戦までは10試合で負けなしだった。このヴァイシェルは、現ベラトール・フェザー級王者パトリシオ・フレイレの王座に2度も挑戦した選手で、特に今年7月に行われた2戦目では1-2の判定にまで持ち込んだ猛者だ。

つまり、マカパがこの6年で負けた相手は、王者クラスの選手2人だけなのである。今回のベラトールMMA『ベラトール 205』では、本来出場予定だったパット・カランが負傷欠場したため、マカパが代打に抜擢。11戦全勝の新星A.J.マッキーと対戦することになった。

ベテランのマカパが、勢いに乗る若武者A・Jを倒して自らの連敗を止め、A・Jにプロ初黒星を味あわせることができるか? この試合は、立ち技でも寝技でも、全局面で一瞬たりとも目の離せない大激戦になりそうだ。

 

ジョン・マカパ

生年月日:1986年11月18日(31歳)
国籍:ブラジル
身長:171・2cm
体重:65.8kg
リーチ:173㎝
階級:フェザー級
プロ戦績:21勝3敗

 

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