ベラトールのペイジ、ボクシングにも真剣「両方ハイレベルでやれる」

Mark Lelinwalla

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Bellator 200でデイビット・リッケルズを粉砕してから3週間後に、マイケル・ペイジがプロボクシングの試合をこなしたことは、彼が総合格闘技とボクシングの行き来に真剣であることを示したかもしれない。

ただ、ファンがはっきり分かっていなくても、アメリカにおけるDAZNのストリーミングサービス開始を発表するニューヨークでの7月17日の会見で、彼はその考えを改めて繰り返した。ペイジは総合格闘技とボクシングを定期的に戦う考えを伝えたいのだ。

ペイジは『Sporting News』で「やれるならやるというのが好きなんだ」と述べた。

「問題なく両方やれている。僕にはできるんだ。やれるし、容易にこなせる。ハイレベルでね。自分にはできると分かっている。人が信じるまでは時間がかかるだろう。僕が倒し続ければ、彼らも信じてくれるようになる」。

31歳のペイジは地元ロンドンで行なわれたボクシングでの2試合を勝利で飾った。2017年10月のジョナタン・カスタノ戦は3回TKO勝ち。6月15日のMichael Ciach戦は2回KO勝ちだった。

まず、ペイジとの対戦はトップクラスのボクサーにとって、“ルーズ・ルーズ”の状況となる。勝っても、批評家やファンはボクサーがボクシングのリングで総合格闘技のファイターを倒すのは当然と言う。だが負ければ、ボクシングキャリアが変わってしまうだろう。

ボクサーが自分と対戦することについて、ペイジは「彼らにとっては不必要なリスクだ」と認める。

ただ、ペイジと対戦する前にボクサーが熟考する要素はほかにもある。彼のオーソドックスではないスタイルだ。ペイジは「もちろん、いろいろなスタイルのボクサーがいる。でも、僕が見てきたどんなスタイルのボクサーとも、自分のスタイルは異なるんだ」と続けた。

「見たことがないだけじゃない。総合格闘技の時と同じ恩恵がある。ボクサーたちには、僕をまねられるトレーニングパートナーがいない。だから、初めて僕を味わうのは、実質的にリングかケージの中となる。そしてそれじゃ普通は遅すぎるんだ」。

ボクシングにおいて正当な競技者として立場を確立するために、ペイジはこれらの要素をどう戦うプランを組むのだろうか。シンプルだ。Bellatorで支配し続け、ボクサーからチャンスを拒まれない限り、ボクシングにおけるすべての試合を生かしていくということである。

ペイジは「彼らが今言い訳にするのは『まだ2試合だろ』。その前は『まだ1試合だけだ』。その前は『ボクシングで戦ったことがないだろう』だった」と述べた。

「みんながノーと言えなくなるところまで、僕は記録を伸ばしていかなければいけない」。

その点では、ペイジの荒々しくて楽しいスタイルと人気上昇が助けになるはずだ。リケッツ戦でのケージ内での騒ぎっぷりは人気を博し、ウェンブリーでBellator 200を観戦していた50セントが、インスタグラムでペイジにささげる投稿をしたほどだ。

 

@michaelvenompage is no joke, he told me, l got this FiF this what l do.💪🤨get the strap. Power July1

50 Centさん(@50cent)がシェアした投稿 -

 

👀this guy @michaelvenompage is the real deal he talk that shit then back it up.🤨get the strap #lecheminduroi

50 Centさん(@50cent)がシェアした投稿 -

ペイジも『Sporting News』で、50セントとは今週ニューヨークまでのフライトが同じだったとし、ラップ界の大御所が彼と連携していくと約束してくれたと明かした。

ペイジは「彼ほどの人が関心を持ってくれるのは良いことだ」と述べている。

「彼は僕のスタイルを見て、好きになってくれた。(Bellator 200で)僕はそれを示したんだ」。

ファイト中の悪ふざけについて、ペイジは「フラストレーションを生み出す」と、部分的に戦術的な陽動作戦であり、計算していると述べた。

「感情的になるとミスをする。僕は相手がその間違った決断をするのを待っているんだ。相手がかみつこうとしたら、僕はスナイパーのようになる。僕は正確なんだ」。

ペイジがオーソドックスではないスタイルと称賛するボクサーは一人だけだ。「(ワシル・)ロマチェンコだよ。彼は僕が見ていて本当に楽しい一人だ」と語った。

「見ていて楽しいファイターはほかにもいる。でも、結果が出ればそこで満足だ。彼の場合、結果が出て満足するけど、それから見直してみて、ファイト中の彼のあらゆる相互作用を分析したくなる。彼は前に出て、後ろに回り、また前に出て、打たれることなく、4、5回当てられるんだ」

「僕は体の動きが大好きで、格闘技は殴打することだけじゃない。体の動きなんだ。彼は僕のやり方を分かっていると思う。だから彼の大ファンなんだ」。

ボクシングの舞台で彼の名前が正当化されていくかは、これからだ。まず、ペイジは9月29日に始まるBellatorのウェルター級グランプリトーナメントに参加する。ペイジは「このトーナメントにはみんないる」と意気込んだ。

「トーナメントを制した勝者は、自分がチャンピオンだと言うことができる」。

原文:Just how serious is Bellator MMA's Michael ‘Venom’ Page about boxing? More serious than you think(抄訳)

Mark Lelinwalla

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Mark Lelinwalla is a contributing writer and editor for DAZN News. He has written for the likes of the New York Daily News, Men's Health, The Associated Press, Sports Illustrated, Complex, XXL and Vibe Magazine.