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アベル・サンチェスは「GGGがアルバレスに対して抱いている敵意が、15日の一戦で障害になることはない」と発言した。
15日に行われる元ミドル級王者のカネロ・アルバレスと統一王者のゲンナジー・ゴロフキンとの再戦には注目のストーリーがいくつもあるが、そのうち最大のものは両陣営の敵愾(てきがい)心であろう。
昨年の一戦では、アルバレス側もゴロフキン側も相手への敬意を表明していた。ところが今年2月にアルバレスのクレブテロールによる2度のドーピング違反のため、当初予定されていた5月5日の再戦が延期され、事態は一変した。ゴロフキン自身とその陣営はアルバレスを「いんちき野郎」と呼び、禁止薬物を故意に摂取していたのだと言い切った。さらに昨年の試合についても、逃げてばかりで、メキシカン・スタイルとは程遠いものだったと非難した。これに対してアルバレスは、陽性反応は汚染された肉を知らずに食べてしまったから出たのであり、PED(運動能力強化薬物)を摂取したことはまったくない、と主張した。
それ以来、アルバレスはゴロフキンが彼について口を開くたびに激しく反応し、昨年の試合に関するGGGの見方に反論してきた。
両者の関係は悪化し、5月5日に予定されていた再戦に向けてのプロモーションでもふたりは同席しないということにまで発展した。今回も、共同で記者会見することはなく、8月の末に別々に行われた。その結果、対戦相手同士がにらみ合うというお決まりのポーズもなかった。
両者の感情の高ぶりはかつてなかったほどであり、このミドル級の一戦は頭脳と頭脳の戦いではなく、感情と感情のぶつかり合いになるのではなかろうかと言われている。
だが「そうはならない」と、ゴロフキのトレーナー、アベル・サンチェスは言った。
「感情が障害になることはない。感情があらわになるのは、そういう質問を受けたときだけだ。ひとたびロープをくぐってリングに上がれば、ひとたびロッカールームに入れば、そんな質問を受けることはない。そうなれば、そんな感情はどこかへ消えている。そして目の前の仕事に集中するのだ。ゲンナジーはプロだ。カネロもそうだ。ふたりとも、ロープをくぐってリングに上がれば、ボクシングをするだけだ。他のことは、彼らの頭には一切ない。私も同様だ。たとえ過去に何があったとしても、試合になったら自分たちのなすべきことをする。それだけだ。ただ、そうした質問を受けた場合、過去に何事もなかったかのように答えることは難しい」(サンチェス・トレーナー)。
ゴロフキンとサンチェスがアルバレスのドーピング違反ついて語ったときのことを思い出してみると、非難に満ちた口調だったことが分かる。サンチェスは、アルバレス陣営が今回の再戦を有利に進めようとしてクレブテロールを摂取したと認めたとしても、さして驚かないだろうと思っている。
ここまでのさまざまな話題はともかくとして、アルバレスとゴロフキンは15日にリングで相まみえる。サンチェスは、彼の優等生が15日に控えた現役生活で最も大きな舞台に臨むに当たってしなければいけないことは、36歳のいま、よりレベルアップすることだと感じている。
「選手としての成熟度や試合の経験がここまでのレベルになると、進歩は最小限に止まると思う。多くの場合、成長とは身体的なものより精神的なものだ。試合における精神的なアプローチをどうするか、これまで身につけてきた進歩が大切だ。これほど高いレベルで、これほど大舞台となれば、ジムで正しい努力を重ね、迷うことなく、100%のトレーニングキャンプを行うことが望まれる。そうすることで、違ったモードで試合に入っていけるのだ」とサンチェスは言った。
そして、こう続けた。「彼は試合に臨み、カネロを倒したといと思っている。試合でカネロに対して何がしたいが、イメージを持っている。厳しいトレーニングを積んで、前回同様しっかり準備してきた。ただ、この段階で最も大事なことは精神面なのだ」。
原文:Canelo vs. GGG 2: Golovkin's trainer says high emotions won't be factor
https://www.sportingnews.com/au/boxing/news/canelo-vs-ggg-2-gennady-golovkin-trainer-abel-sanchez-emotions-canelo-alvarez-boxing/oevjyef34s3x1e59b4lipkt96
翻訳:Hirokazu Higuchi
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