アレクサンデル・ポベトキンがアンソニー・ジョシュアに勝つ方法3つ

Steven Muehlhausen

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アレクサンデル・ポベトキンはキャリアを通じて、タフな戦いを強いられている。ウラジミール・クリチコ、クリス・バードやルスラン・チャガエフなど、元ヘビー級王者たちと戦ってきた。

9月22日、ポベトキンは自身にとって最大の対戦に臨む。ロンドンのウェンブリー・スタジアムで、ヘビー級の世界統一王者アンソニー・ジョシュアと対峙するのだ。ジョシュアの持つIBF、WBA(スーパー)、WBOのヘビー級タイトルをかけて戦う。 

ポベトキン(34勝1敗、24KO)が、ジョシュア(21勝無敗、20KO)にキャリア初の敗戦をもたらし、ヘビー級の世界統一タイトルを手にするために、彼に必要なことは3つある。 

インサイドにとどまる 

これはポベトキンが勝利するための最善策だ。ジョシュアはポベトキンより、18センチもリーチが長い。4月のジョセフ・パーカー戦のように、ジョシュアはアウトサイドから簡単に攻撃を仕掛け、ジャブを最大限に生かして勝利することが可能だ。ジョシュアのようなボクシング界屈指のハードパンチャーを相手に、インサイドに入ることはリスクが伴う。しかし、ポベトキンが勝利するためには、そのリスクを覚悟しなければならない。先日の対戦でカネロ・アルバレスがゲンナジー・ゴロフキンにやったように、接近戦に持ち込めれば、ポベトキンはジョシュアのボディを打ち、彼を疲れさせることができる。ジョシュアはボディへの攻撃を避けようとするので、ポベトキンは上部を狙うことができ、いつもよりも強力なパワーが発揮できる。

ジョシュアは、クリチコやカルロス・タカムとの過去の対戦で、スタミナ不足が浮き彫りになった。もしポベトキンが試合序盤でこの攻撃プランを確立できれば、試合終盤にはジョシュアのスタミナは消耗しているだろう。もしこの戦略がうまくいき、ポベトキンが試合をコントロールできれば、何が起きてもおかしくない。 

泥臭く戦う 

ジョシュアに対し、ローブローを何度も与えて、何か違法なことを行えと言っているわけではない。ポベトキンがインサイドに入り、ジョシュアにクリンチさせる、手荒な戦略を用いる。これまで、ジョシュアの対戦相手はこのような戦法を使ったことはない。このような攻撃にジョシュアはどんな反応を見せるのか?ジョシュアはミスを犯し、彼の戦略を投げ出すかもしれない。そうすれば、ポベトキンがアドバンテージを取れるだろう。 

集中する 

ポベトキンは何も悩むことなく試合に臨める。自分の持てる力を全て出し切って戦うのみだ。一方のジョシュアは、世界中の期待を背負っている。スタジアムの9万人の観客席は満員になることが予想されている。

ジョシュアは、あらゆる方向から注目され、ボクシングとは関係ない部分でも多くの責任を負っている。それに加え、ボクシング界が本当はWBC王者デオンテイ・ワイルダーとの対戦を待ち望んでいる中で、ポベトキンでお茶を濁していることに対してもプレッシャーを感じるはずだ。

つまり、もしジョシュアが22日の試合にしっかりと集中して臨むことができないなら、ポベトキンにとって全てがプラスに働き、衝撃的な結末を迎えるかもしれない。 

原文:Joshua vs. Povetkin: How Alexander Povetkin can beat Anthony Joshua
翻訳:Atsuko Sawada


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Steven Muehlhausen is a contributing writer for DAZN News. He writes features and news stories, and provides analysis relating to the world of boxing. Over the past five years, he has interviewed some of the biggest names in combat sports, including Conor McGregor, Daniel Cormier, Terence Crawford, Vasiliy Lomachenko and Bill Goldberg.