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今シーズンは多くのベテランが奮闘中だ。中日ドラゴンズの松坂大輔は、前半戦7試合の登板で3勝3敗、防御率2.41と、日本復帰後4年目にして初めて好調なシーズンを送っている。松坂の他にも、活躍しているベテラン選手たちを紹介しよう。
★ポイント1:これぞメジャーリーガー・青木宣親
7年ぶりに東京ヤクルトスワローズへと復帰した青木宣親が好調だ。シーズン序盤は打率が上がらなかったものの、徐々に調子を上げていくと6月には打率.388をマークし、月間MVPに輝いた。7月に入っても勢いは衰えず、打率.370を記録。1番・坂口智隆、2番・青木宣親、3番・山田哲人、4番・ウラディミール・バレンティンの強力打線は、12球団屈指の破壊力だ。
青木の貢献はそれだけではない。打ち込まれた投手に声をかけにいったり、先頭に立ってチームを鼓舞したりと、チームの頼れるリーダーとして活躍している。
4000打数を突破し、通算打率でトップに立った衰え知らずのレジェンドは、これからもチームを引っ張っていく。
<今シーズン成績>
青木宣親(ヤクルト/36歳)
81試合/打率.317/6本/41打点
★ポイント2:昨シーズン登板なしからの復活・永川勝浩
「松坂世代」のひとり、広島東洋カープの永川勝浩も復活を果たしたベテランだ。永川は初年度の2003年から中継ぎや抑えとして活躍し、これまで165セーブを記録している。しかし、2016年は不振に陥りわずか11登板に終わると、昨季はプロ入り以来初めて一軍登板がないシーズンとなった。37歳という年齢を考えれば引退もひとつの選択肢だっただろう。だが、永川は諦めなかった。シーズンオフに膝の手術を受け、復活に向け準備を行ってきたのだ。
手術明けということもあり、今シーズンの開幕一軍入りは果たせなかったが、6月頭に一軍登録されると、ここまで15試合に登板し、防御率0.68と素晴らしい成績を残している。また、制球もよく、ここまで投げた13.1回で四球はわずかに2つ。BB/9(1試合あたりいくつの四球を与えるかを表す指標)は1.35と優秀だ。
広島の2016年・17年のリーグ連覇に自身は貢献できなかった。今シーズンこそ、現在の好調を維持して歓喜の輪に加わりたい。
<今シーズン成績>
永川勝浩(広島/37歳)
15試合/1勝0敗4H/防御率0.68
★ポイント3:4年ぶりの完封勝利を挙げた内海哲也
7月31日の横浜DeNAベイスターズ戦で、読売ジャイアンツの内海哲也が自身4年ぶりとなる完封勝利を挙げた。内海は入団3年目の2006年に12勝をマークし、そこから2013年までの8年間で、7度もの2桁勝利を達成。特に2011年と2012年は好調で、2年連続で最多勝に輝いた。まさに、原辰徳監督が率いる巨人を支えてきたエースだ。
しかし、それ以降は2桁勝利はなく期待に応えるピッチングがあまりできなかった。昨シーズンは2勝7敗、防御率5.77とキャリアワーストの成績に終わり、プロ入り15年目となる今シーズンも開幕ローテーションからは外れていた。
しかし、今季の5月に入り初めての先発機会を得ると、今シーズン初勝利をマーク。以降も大崩れすることなく試合を作ってきた。そして、この完封勝利である。チームは首位の広島からは大きく離されているが、ベテラン左腕の復活でひとつでも多く白星を積み上げていきたいところだ。
<今シーズン成績>
内海哲也(巨人/36歳)
9試合/4勝2敗/防御率2.11
※数字は2018年7月31日終了時点
※年齢は2018年7月31日時点の満年齢