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昨シーズンは序盤から首位を快走したものの、終盤に息切れし3位に終わった東北楽天ゴールデンイーグルス。梨田昌孝監督3年目となる2018年シーズンは、5年ぶりとなる日本一を目指している。そんな楽天の注目ポイントを3つ取り上げてみたい。
★ポイント1:藤平尚真はエースを継ぐ第一歩のシーズンへ!
楽天の次期エース候補でもある藤平尚真。横浜高校から2016年ドラフト1位でプロ入りを果たし、ルーキーイヤーとなった昨シーズンは高卒新人一番乗りで白星を挙げた。その後も出番を与えられた藤平は3勝4敗と負け越したものの、防御率2.28、44奪三振(43回)の成績を残している。投球回数を上回る三振を奪う能力は目を見張るものがある。
このオフにはチームOBでもある田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)と合同自主トレを行い、更なる強化を行ったこと奏功し、オープン戦でも4試合に先発して防御率3.32をマークした。また、19回で20奪三振と昨年に引き続いて三振数も多い。この活躍もあり、キャンプ中に梨田昌孝監督は開幕ローテーション入りを明らかにした。
岩隈久志(シアトル・マリナーズ)、田中、則本昂大と続くエースの系譜を引き継ぐためにも、2年目の今シーズン結果を残したいことだろう。
★ポイント2:昨季のファーム二冠王・内田靖人
2013年ドラフトで松井裕樹の次に指名されたのが内田靖人だ。常総学院高校時代は捕手としてプレーしてたが、プロ入り後に内野手へ転向し一塁・三塁で試合に出場している。同期の松井が日本代表にまで選ばれるなか、実績を残すことができず、ほぼ二軍でプレーしてきた4年間だった。
しかし、昨シーズンは一軍試合の出場で打率.048(21打数1安打)と結果はでなかったものの、イースタン・リーグでは長距離砲の資質を発揮し、本塁打・打点の二冠王に輝いている。その活躍が認められ、今春のキャンプでは一軍スタートを勝ち取った。その後の練習試合で結果を残すとオープン戦でも出番を与えられており打率.441(34打数15安打)、2本塁打、9打点と結果を残している。
内田の守備位置となる一塁・三塁はアマダー、ウィーラーの両外国人選手に今江年晶と実績のある選手たちがいる。しかし、レギュラー争いから逃げるわけにはいかない。5年目を迎える今シーズンこそ一軍に定着し、ポジションを確保したいところ。
チーム待望の日本人による大砲が誕生するかもしれない。
★ポイント3:スピードスター候補・島井寛仁
楽天に足のスペシャリストが誕生しそうだ。それは、このオフに育成契約から再び支配下登録を勝ち取った島井寛仁である。2012年ドラフト5位で楽天に入団後、一軍での出場がないまま翌2014年オフに自由契約を経て育成契約となってしまう。
育成3シーズン目となった昨シーズン、イースタンリーグで28盗塁をマークし、盗塁王に輝くと支配下復帰へ返り咲いた。今春のキャンプでは二軍スタートから、一軍昇格を果たしてオープン戦にも出場している。
ここまで13試合に出場し、無安打ながらも4盗塁を決めており、代走起用としては使いどころがありそうだ。決して俊足とはいえないパワー系外国人選手が多いチームだけに、終盤の勝負を決める場面で代走として起用されることが多くなりそうだ。
足という一芸で一軍を勝ち取ることに期待したい。
※数字は2018年3月21日終了時点