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今シーズンの阪神タイガースは開幕戦で読売ジャイアンツと対戦した。その試合では、巨人のエースである菅野智之を攻略し、見事に勝利を収めている。その立役者となったのが期待の若手である大山悠輔だ。そして、その大山以外にも期待されている若手野手は多くいる。
★ポイント1:虎の主砲候補がお目覚め? 大山悠輔
阪神の生え抜き大砲候補として期待されているのが大山悠輔だ。昨シーズンはルーキーながら75試合で7本塁打を放ち、新人王投票でもセントラル・リーグ2位の49票を獲得するなど、注目度は高い。
昨シーズン、ゴールデングラブ賞を受賞した鳥谷敬を二塁へとコンバートしたことからも、金本知憲監督が大山に大きな期待を寄せていることがよくわかるだろう。
その大山は今シーズンの開幕戦で本塁打を含む2安打を放ち、好スタートを切った。このまま主軸として定着するかと思われたが、その後不振に陥り、4月末からはスタメンを外れることも多くなってしまう。
しかし、5月22日の東京ヤクルトスワローズ戦から再びあたりを取り戻すと、5月26、27日の読売ジャイアンツ戦で2試合連続猛打賞を記録する。1割台に低迷していた打率も2割台に戻り、ここから反撃開始といったところだろうか。
「主砲候補」に恥じない成績を残してくれることに期待が高まる。
★ポイント2:阪神タイガースの新リードオフマンの植田海
今シーズンは1番に高山俊、俊介、江越大賀、上本博紀、鳥谷敬と多くの選手が起用されてきた。そのなかで上本が結果を残していたものの、試合中の故障により長期離脱。リードオフマンが、再び空白となってしまった。
チームの危機に登場したのが俊足の植田海だ。高卒4年目の今シーズンは開幕一軍をつかむと途中出場で存在感を発揮する。4月29日に「2番・遊撃」で初スタメンになると、およそ3週間後の5月20日には1番に昇格した。
シーズン通算34試合で打率.268、出塁率.388、盗塁9個はまずまずの成績だろう。この9盗塁が示すように、足を使った攻撃ができるのが植田の持ち味だ。阪神には赤星憲広以来、俊足のリードオフマンはおらず、若い植田が定着できるか注目したい。
★ポイント3:出遅れを取り戻す!中谷将大
昨シーズン、チーム最多となる20本塁打を放ち、4番にも座った中谷将大がようやく一軍に上がってきた。今シーズンはオープン戦から大不振に見舞われ開幕一軍入りを逃してしまう。
その二軍でも打率1割台に低迷し、初本塁打が出たのは二軍開幕からおよそ2カ月後の5月11日だった。その後、5月16日の試合で2本塁打をマークするなど、調子を上げると5月22日に一軍へと昇格する。
昇格初日こそ安打は生まれなかったが、雨天中止を挟んだ24日の試合からは6試合連続安打をマークするなど結果を残している。ここから遅れていた分を取り戻し、チームの上位浮上に貢献したいところだ。
大山、植田、中谷の3選手はいずれも25歳以下とまだまだ若い。これからのチームを支えていくことになる「若虎」でもある。ここから結果を残し、今シーズンの上位浮上はもちろん、虎の未来を背負っていく存在になることを期待したい。
※数字は2018年5月29日終了時点