【3点解説】目指せ恐竜打線! 中日の鍵を握る福田ら日本人野手達

Satoshi Katsuta

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中日ドラゴンズは松坂大輔をはじめとしたベテラン投手、そして首位打者を争うソイロ・アルモンテら外国人選手の話題で持ちきりだ。もちろん、各選手ともに結果を残しており、それは当然とも言える。しかし、結果を残しているのは彼らだけではない。入団当初から期待をかけられていた新旧ドラフト1位の2人に大砲候補も躍動している。

★ポイント1:青ゴジラこと福田永将

昨シーズンの福田永将は95試合の出場ながら18本塁打を放ち、プチブレイクを果たした。中日は広いナゴヤドームを本拠地としていることもあり、日本人打者による30本塁打以上は2010年の和田一浩以来生まれておらず、待望の日本人スラッガーとして大きな期待をかけられている。

今シーズン4月末時点で打率.218、2本塁打と不振だったものの、徐々に調子を上げ打率.279、6本塁打まで持ち直してきた。背番号「55」を着用していることで、元読売ジャイアンツの松井秀喜氏のニックネーム「ゴジラ」を引用し、「青ゴジラ」と呼ばれることもある福田には、やはり長打が求められる。

日本人大砲が長らく不在なだけに、ファンの期待は高い。

★ポイント2:初の規定打席へ突き進む高橋周平

2011年ドラフト1位で中日へと入団を果たした高橋周平は、高卒ながら1年目に41試合に出場するなど若手有望株だった。以降も、幾度となくチャンスを与えられてきたものの、故障などもあり、レギュラー定着には至らなかった。

しかし、今シーズンは開幕から二塁の定位置をつかむと、チーム事情で三塁を守ることもあるが、ここまで52試合で打率.270、4本塁打、24打点とまずまずの成績を残している。

セ・パ交流戦の成績に限ると打率.324、1本塁打、9打点と打率はさらに上がる。6月4日の福岡ソフトバンクホークス戦では、松坂に勝利を届ける勝ち越し3点本塁打も放った。

ドラフト1位で入団してから7年目と少し時間はかかったが、まだ24歳だ。これからも成長を続けていくことにファンの期待は膨らむばかりだ。

★ポイント3:浪速の四天王復活! 平田良介

高校時代に「浪速の四天王」として恐れられた平田良介は、2005年高校生ドラフト1巡目で中日へと入団する。2011年からレギュラー格とそして試合に出場するようになったものの、度重なるケガもあり期待されていたような成績を残すには至らなかった。

規定打席に到達した上での打率3割以上は一度もなく、最多本塁打数も2013年に記録した15本と少し物足りない。しかし、今シーズンは打率.326と好調をキープしており、交流戦での打率.370はチームトップだ。

平田の売りは打撃だけではなく、守備での貢献度も高いところだ。外野手における補殺は広島東洋カープの鈴木誠也(7個)に次ぐ2位となる6個を記録している。その守備は落合博満監督も認めていたほどだ。

昨シーズンは故障で66試合の出場に留まった平田だが、今シーズンはここまで絶好調。この勢いを持続できればBクラス脱出もグッと近づくだろう。

今シーズンの中日は大島洋平、京田陽太の2人が上位打線として塁に出て、アルモンテ、ダヤン・ビシエドらのクリーンナップで得点を奪うのがパターン化している。平田は4番に座るビシエドの後を打つことが多い。そして、福田、高橋はさらにその後ろを打つことになる。

チームが大量得点を奪うには4番の後ろを打つ平田、福田、高橋らの活躍が必要不可欠だ。どこからでも得点を奪うことのできる打線は相手投手にとっても脅威となるだろう。今シーズンで見ると埼玉西武ライオンズの「山賊打線」が象徴的だ。中日もこの3人が活躍することで「恐竜打線」復活となるのだろうか。

※数字は2018年6月11日終了時点

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Satoshi Katsuta

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かつた・さとし/東京都出身。複数の業界で営業、経営管理を行ったのち2015年に独立。同年よりNPB、MLBなの記事作成、2022年からメディアのSNS運用など野球関連の業務を行っている。