【3点解説】柳田悠岐は2年連続でMVP受賞なるか? 注目したいセ・パ交流戦の個人記録

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2005年から始まったセ・パ交流戦は、昨シーズンまでに各チーム318試合を消化している。現役生活の長い阪神タイガースの鳥谷敬など、2005年から出場を続けている選手もいる。さて、そのなかで積み上げられてきた個人記録に目を向けてみたい。通常のシーズン記録とは違う選手が名前を連ねている部門もあるのがおもしろい。

★ポイント1:柳田悠岐は史上初のセ・パ交流戦2年連続MVPなるか?

2018年現在、交流戦のMVPは「勝ち越しリーグ」の勝率1位チームから選ばれる。そのため、必ずしも全体の最高勝率チームから選出されるわけではないので注意が必要だ。

さて、昨年までの選出者を見ると複数回受賞しているは、福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐ただひとり。2016年にMVPを受賞し、大ブレイクを果たした城所龍磨のように、ラッキーボーイが生まれることもあり、通年で好成績を残している選手が必ずしも受賞するわけではない。このことからも約3週間という短期間で争われる交流戦で活躍し、チームを最高勝率に導くことの難しさが良く分かる。

今シーズンはやはり柳田に注目したい。チームはパシフィック・リーグ3位ではあるが貯金「0」で交流戦へと突入した。しかし、柳田自身はトリプルスリー(打率3割以上、30本塁打以上、30盗塁以上)を狙えるほどの成績を残しており好調だ。史上初となる2年連続、そして3度目のMVP受賞へ期待がかかる。」

【セ・パ交流戦、歴代MVP】

2005年:小林宏之(ロッテ)
2006年:小林雅英(ロッテ)
2007年:ライアン・グリン(日本ハム)
2008年:川﨑宗則(ソフトバンク)
2009年:杉内俊哉(ソフトバンク)
2010年:T-岡田(オリックス)
2011年:内川聖一(ソフトバンク)
2012年:内海哲也(巨人)
2013年:長谷川勇也(ソフトバンク)
2014年:亀井善行(巨人)
2015年:柳田悠岐(ソフトバンク)
2016年:城所龍磨(ソフトバンク)
2017年:柳田悠岐(ソフトバンク)

★ポイント2:新井、今江が2位に浮上するか? セ・パ交流戦、通算安打ランキング上位に注目!

交流戦における通算安打ランキングに目を通してみる。ここまでの1位は阪神タイガースの鳥谷敬による318本だ。2位はすでに引退しているが、元中日ドラゴンズの和田一浩が記録した304本となっている。ここれまでに300本を超えているのはこのふたりのみだ。以下、広島東洋カープの新井貴浩、東北楽天ゴールデンイーグルスの今江年晶、元読売ジャイアンツの村田修一と続く。

今シーズンの交流戦は18試合のために、鳥谷の1位は今年も変わることはなさそう。しかし、3位の新井、4位の今江が2位に浮上する可能性は充分にありえそうだ。

両選手とも確固たるレギュラーではなく、相手の先発投手によってはベンチスタートということもある。はたして、どこまで数字を積み重ねることができるだろうか。両ベテラン選手の安打数に注目したい。

【セ・交流戦、通算安打数】

1位:(318本)鳥谷敬(阪神)
2位:(304本)和田一浩(中日)
3位:(298本)新井貴浩(広島)
4位:(294本)今江年晶(楽天)
5位:(289本)村田修一(巨人)

※2017年交流戦終了時点
※所属は最終

★ポイント3:セ・パ交流戦、通算勝利数で涌井秀章がトップに躍り出るのか?

投手部門に目を移すと通算勝利数のランキングに変動があるかもしれない。昨シーズン終了時点でのトップは杉内俊哉(巨人)の26勝だ。しかし、今シーズンはここまで登板がなく、交流戦期間中の復帰は絶望的なため数字に変動はないことが濃厚である。

2位にランキングしているのは、24勝で和田毅(ソフトバンク)と涌井秀章(ロッテ)だが、和田も調整が遅れている。しかし、涌井は今シーズンもエースとしてローテーションを守っており、アクシデントがなければ交流戦でも3試合に登板するだろう。3戦3勝をマークできれば杉内を交わし、1位に躍り出る。2勝でトップタイだ。

ロッテはパ・リーグ5位と低迷しているが、涌井がエースの働きを見せ3勝をマークすれば上位浮上も見えてくる。涌井の投球に注目したい。

【セ・パ交流戦、通算勝利数】

1位:(26勝)杉内俊哉(巨人)
2位:(24勝)和田毅(ソフトバンク)
2位:(24勝)涌井秀章(ロッテ)
4位:(23勝)久保康友(DeNA)
5位:(22勝)内海哲也(巨人)

※2017年交流戦終了時点
※所属は最終