これまではなかなか活躍できずにいたものの、今季の前半戦でブレイクを遂げた選手は少なくない。チームのファンや監督にとって嬉しいサプライズとなった選手たちを紹介する。
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★ポイント1:得点力不足解決へ! 虎の4番に抜擢された陽川尚将
阪神タイガースの陽川尚将が今シーズンブレイクしている。昨シーズンまで陽川は一軍通算41試合で打率.167と結果を残すことができず、今季も開幕は二軍スタートだった。しかし、6月3日に一軍昇格を果たすと、すぐさま7試合連続安打を放ち、アピールに成功する。
一方で、阪神は開幕から4番を務めていたがウィリン・ロサリオが監督の期待に応えられず二軍降格。代役として糸井嘉男が奮闘していたものの、死球による故障で6月末に戦線離脱してしまう。そうした事情から、好調な陽川に4番の大役が巡ってきたのだ。
得点力不足に喘ぐチームの助けとなり、2005年以来の優勝へ向け牽引していきたいところだ。
★ポイント2:期待の大砲が開花! 巨人軍第89代4番・岡本和真
前半戦で一番のサプライズと言っても過言ではないのが、読売ジャイアンツの岡本和真だろう。岡本はオープン戦で打点王に輝くと、阿部慎之助からレギュラーの座を奪い、開幕戦で「6番・一塁」としてスタメン出場を果たした。開幕戦は無安打だったものの、2試合目で初本塁打を含む4安打で大暴れし結果を残す。4月半ばには5番へと打順を上げ、その後も好調をキープし、6月2日からは巨人の「第89代4番」として全試合に出場中だ。
オールスターゲームでは、広島東洋カープの新井貴浩、横浜DeNAベイスターズのホセ・ロペスといった実力者たちを抑えてファン投票で選出された。これは、岡本が巨人ファンだけでなく全国の野球ファンを驚かせる活躍をしたことが要因なのは間違いない。
岡本は入団当時から将来のスラッガーとして期待されていたことは間違いないが、実質的に1年目となる今シーズンから4番に座ることを予想していたファンは少ないだはずだ。後半戦も勢いそのままに好調をキープできるかどうかが、広島を追う巨人にとっても大きな鍵となる。V奪回に向け、シーズンを通した活躍に期待したい。
★ポイント3:5年目にしてレギュラーを掴み取った西浦直亨
東京ヤクルトスワローズの西浦直亨がブレイクの兆しを見せている。2013年ドラフト2位で入団した西浦は、ルーキーイヤーの開幕戦で初打席初本塁打を放ったものの、それ以降は目立った活躍はできなかった。一桁台の背番号を与えられ、毎年のように期待されながらもレギュラーに定着できず、今シーズンも開幕はベンチスタートとなってしまう。
しかし、川端慎吾の負傷、廣岡大志の不振といったチームの危機を三塁、遊撃と複数のポジションを守れる強みを生かし救ってきた。すでに出場試合数、打席数とキャリアハイを更新し、自身初となる規定打席到達へ向け視界良好だ。
山田哲人、青木宣親、ウラディミール・バレンティン、坂口智隆と実績ある主軸選手たちに負けじと結果を残している西浦に後半戦も注目だ。
※数字は2018年7月16日終了時点