【3点解説】ルーキーたちの1カ月・二軍で奮闘しているのは?(後編)

Satoshi Katsuta

【3点解説】ルーキーたちの1カ月・二軍で奮闘しているのは?(後編) image

▶プロ野球を観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

北海道日本ハムファイターズに入団した清宮幸太郎をはじめ、千葉ロッテマリーンズの安田尚憲、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆、広島東洋カープの中村奨成、福岡ソフトバンクホークスの吉住晴斗とドラフト1位に5人の高校生が名を連ねた昨年のドラフト会議。彼らをはじめ、既に二軍では多くのルーキーたちが躍動している。

◎清宮は4月上旬からの出場で4本塁打

1月の新人合同自主トレで指を負傷し、3月に入ってから限局性腹膜炎を発症。思うように調整の進まなかった清宮の二軍デビューは、4月10日だった。初打席では空振り三振を喫したものの、10日後の4月20日には初本塁打を含む2本塁打をマーク。その後も4月末までに本塁打を2本上乗せし4本塁打。新人では東北楽天ゴールデンイーグルスの岩見雅紀と並び最多タイを記録。満を持して5月2日に一軍昇格を果たしている。

◎安田、村上も好結果を残す

清宮と並び注目を浴びていた安田は、31試合で打率.277、2本塁打、17打点。高卒1年目としては、充分すぎる結果を残している。守備ではまだまだ課題があるものの、打撃で結果を残していければ一軍昇格は早そうだ。

ヤクルトの村上はプロ入り後に捕手から三塁へコンバートされた。打率.311、3本塁打、20打点と結果を残している。首脳陣は育成の方針を打ち出しており、早い段階での一軍昇格はむずかしそうだが、左の強打者は一軍に雄平のみ。将来の主軸候補として順調な滑り出しと言えるだろう。

昨夏の甲子園で6本塁打をマークした中村奨。捕手という難しいポジションながら、出番を与えられており、17試合でマスクをかぶっている。打率.217と確実性はまだ低いものの、2本塁打を記録している。一学年上になる坂倉将吾が、ルーキーイヤーに結果を残し一軍昇格を果たしているだけに、続きたいところだ。

吉住は現時点で二軍戦での登板はない。

◎若虎2人が「足」を武器に一軍を狙う

ドラフト1位の高校生たちに注目が集まっているが、その他の選手も結果を残している。阪神タイガースの熊谷敬宥(3位)、島田海吏(4位)だ。熊谷は打率1割台と打撃には難があるものの、リーグトップの15盗塁と快足ぶりを見せている。また、開幕一軍入りを果たしたが、二軍降格となった島田も熊谷に次ぐリーグ2位となる9盗塁。若虎たちの武器は「足」になりそうだ。

足を武器としている阪神勢とは対照的にパワーで一軍を目指すのが、楽天ドラフト2位の岩見だ。打率.351はリーグトップ。4本塁打(3位)、18打点(6位)と打撃ランキングで上位に名を連ねている。守備が課題となっており、一軍昇格はまだお預けだが、それを上回る圧倒的な成績を残し昇格を果たしたい。

埼玉西武ライオンズのドラフト2位・西川愛也も打率.307と好調。23安打中、二塁打が2本と長打は少ないがシュアな打撃に期待がかかる。

清宮は既にに一軍切符を手に入れた。その他の選手達も二軍で結果を残し、一軍の舞台で花開くことを期待したい。

※数字は2018年5月2日終了時点

Satoshi Katsuta

Satoshi Katsuta Photo

かつた・さとし/東京都出身。複数の業界で営業、経営管理を行ったのち2015年に独立。同年よりNPB、MLBなの記事作成、2022年からメディアのSNS運用など野球関連の業務を行っている。