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この週もセントラル・リーグの広島東洋カープ、パシフィック・リーグの埼玉西武ライオンズがともに首位をキープしている。その広島は、美間優槻とのトレードで、福岡ソフトバンクホークスから曽根海成を獲得した。二遊間の選手層強化が狙いだ。一方のソフトバンクは、もう1件トレードを成立させている。飯田優也とのトレードで、阪神タイガースから松田遼馬を獲得し、ブルペンの補強も行った。また北海道日本ハムファイターズの岡大海と千葉ロッテマリーンズの藤岡裕大のトレードで発表されている。
★ポイント1:両リーグ首位に変動なし! 楽天が快進撃!
セントラル・リーグは広島東洋カープがこの週も3勝1敗と2つの貯金を増やし、2位とのゲーム差を「8.5」としている。しかし、今村猛、ジェイ・ジャクソンと、昨シーズンまでブルペンの屋台骨を担っていたふたりが登録抹消。中継ぎ事情はけっして楽ではない。ここから夏場の連戦に向けて、その起用法が鍵となりそうだ。
また、東京ヤクルトスワローズが4勝1敗と再び2位に浮上してきた。山田哲人、青木宣親、ウラディミール・バレンティンと主軸が好調なだけに、この勢いに乗って7月31日から始まる広島との3連戦で首位に迫りたいところだ。
パシフィック・リーグは順位に大きな変動はなかった。しかし、首位に立つ埼玉西武ライオンズは、2位の北海道日本ハムファイターズとのゲーム差を「0.5」から「3」へと広げた。また、最下位の東北楽天ゴールデンイーグルスが快進撃を見せ、先週は4勝1敗。後半戦開幕からは9勝2敗と追い上げムードが広がってきている。
3位までのゲーム差は「6.5」となっており、ここにきてほんのわずかではあるが、クライマックスシリーズ出場も目指せる位置まで浮上してきた。ここから「平石マジック」を見ることができるだろうか。台風の目となりそうな楽天に注目したい。
★ポイント2:山口俊がノーヒットノーランを達成も苦しい巨人投手陣
7月27日に行われた読売ジャイアンツと中日ドラゴンズの一戦で、山口俊(巨人)がノーヒットノーランを記録した。この日の山口は6回までパーフェクトピッチング。7回先頭の大島洋平に四球を与え完全試合こそ逃したが、その後も危なげなく中日打線を封じ込め快挙達成。プロ野球史上79人目となり、巨人では2012年の杉内俊哉以来の記録となる。
しかし、今週巨人があげたのはこの1勝に終わり、チームは苦しい状態が続く。また、守護神のスコット・マシソンが7月29日に抹消され、代役には澤村拓一が指名された。開幕時はアルキメデス・カミネロ、上原浩治、マシソン、澤村で盤石かと思われた中継ぎ陣だが、現時点では澤村しか一軍いない非常事態だ。
夏場は6連戦も増え、中継ぎ陣のやり繰りも大変になってくる。残された時間は多くない中、高橋由伸監督はブルペンを再編成し、立て直すことができるだろうか。
★ポイント3:ボルシンガーもヤクルトも相次ぐ連敗ストップ
続いていた2つの連勝記録がストップした。1つは千葉ロッテマリーンズのマイク・ボルシンガーだ。雨の影響でスライド登板となった7月29日の西武戦で、4回6失点(自責5)で敗戦投手になってしまう。外国人投手の最多記録となる12連勝に挑んだものの、達成はおあずけ。次回登板では切り替えて再び白星を手に入れたい。
7連勝で2位に浮上したヤクルトは7月29日の阪神タイガース戦で敗れ、7シーズンぶりの8連勝とはならなかった。しかし、チームは借金がありながらも2位をキープ中だ。混戦となっているセ・リーグの2位争いを抜け出したいところだ。
※数字は2018年7月29日終了時点