阪神が逆転CSを勝ち取るためのポイントはどこにある?【3点解説】

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今シーズンもまもなくフィナーレを迎えるが、セントラル・リーグの順位争いはまだまだ熾烈を極めている。3位を巡って横浜DeNAベイスターズ、読売ジャイアンツ、阪神タイガース、中日ドラゴンズがしのぎを削っているのだ。

★ポイント1:14連戦中5試合ある直接対決が鍵

阪神は9月26日から14連戦が始まった。大型連戦では投手陣をはじめ、ベテラン選手の疲労が溜まってしまうことに懸念がある。しかし、逆に考えると試合数が多いということは逆転のチャンスが残されているともとれる。

大型連戦始まる前の成績は58勝69敗2分の5位ではあるが、3位の横浜DeNAベイスターズ、読売ジャイアンツと2.5ゲーム差。巨人より8試合、DeNAよりは5試合も多く残しており、楽観はできないが3位浮上の目はあるといっていいだろう。

日程を見ると、直接対決はDeNAと4試合、巨人と1試合残している。まずは連戦の序盤にあるDeNAとの3連戦で勝ち越すことが最低条件となりそうだ。

また、現時点の最終戦となっている10月8日の巨人戦で勝った方が3位、という可能性もある。状況によってだが、「巨人は菅野智之を中継ぎ待機させる可能性もある」と報じられており、大一番となりそうだ。

【阪神の大型連戦】

9月26日:対DeNA(甲子園)
9月27日:対DeNA(甲子園)
9月28日:対中日(ナゴヤD)
9月29日:対中日(ナゴヤD)
9月30日:対中日(ナゴヤD)
10月1日:対DeNA(甲子園)
10月2日:対広島(マツダ)
10月3日:対広島(マツダ)
10月4日:対ヤクルト(甲子園)
10月5日:対中日(甲子園)
10月6日:対DeNA(甲子園)
10月7日:対ヤクルト(神宮)
10月8日:対ヤクルト(神宮)
10月9日:対巨人(甲子園)

★ポイント2:福留、糸井、ベテラン選手の意地

野手陣を見ると福留孝介、糸井嘉男のベテラン勢が中軸に座り、若手選手達を引っ張ってきた。しかし、福留は9月上旬に右太ももを痛めてからスタメンを外れていた。9月23日の試合で復帰したが、その後は9打数1安打とあたりを取り戻すには至っていない。

一方の糸井は夏場に調子を上げてきた。8月の月間打率.387(75打数29安打)は自身にとって今シーズン最高の成績となっている。9月の月間打率も3割を超えており、勢いは衰えていない。

金本知憲監督は、大型連戦中にふたりを全試合でスタメン起用すると明言した。ベテランふたりが高パフォーマンスで連戦を乗り切ることが得点力のアップに繋がることはまちがいない。

クライマックスシリーズ出場へ向け、ベテラン達は最後の意地を見せることができるだろうか。

★ポイント3:メッセンジャーの復帰、才木の抜擢

投手陣では、ここ数日の間に「よい知らせ」と「悪い知らせ」があった。よい知らせはランディ・メッセンジャーの復帰が近づいている、ということだ。今シーズン11勝をマークしエース格でもあるメッセンジャーは疲労もあり、9月上旬に登録を抹消されていたが、すでに練習には合流。チームのために中5日で14連戦で3度登板するプランが描かれている。

悪い知らせは藤川球児の離脱だ。ここまでセットアッパーとして50試合に登板。防御率2.45と年齢を感じさせない投球を見せていたが、右肘痛のために登録を抹消された。試合終盤の1枚が不在となるのはチームにとって大きな痛手となる。

その藤川の穴を埋めるのは2年目の才木浩人。メッセンジャーが先発へ復帰することで才木を後ろに回す。将来のエース候補ではあるが、救世主として抜擢されたのである。

今シーズンは先発がメインでの起用だったが、中継ぎとしても4試合で無失点と適性はある。リーグ屈指のブルペン陣を誇る阪神の危機を救うことができるか。

阪神は大混戦となったセントラル・リーグ3位争いをベテラン、若手、外国人選手が一丸となり混戦を抜け出すことに期待したい。


※数字は2018年9月25日終了時点


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