開幕ダッシュはどうだった? 新外国人選手たちの成績

Satoshi Katsuta

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セントラル・リーグとパシフィック・リーグの各球団ともに開幕から10試合程度を消化した。そのなかで期待を背負って来日した新外国人選手たちは、どのような働きをしているのだろうか。

◎好投を見えたアンドリュー・アルバース

投手陣を見ると先発投手陣は明暗が分かれた。オリックス・バファローズのアンドリュー・アルバース、埼玉西武ライオンズのファビオ・カスティーヨは初登板から好投を見せ初勝利をマークしている。また、メジャー通算51勝の実績があるディロン・ジー(中日)は黒星がついたものの、3失点完投と役割は果たしている。

北海道日本ハムファイターズのニック・マルティネスは2試合連続でQS(6回3失点以内)を達成し1勝1敗。先発2試合目には完投勝利をマークするなど、先発ローテーションの一員として機能しそうだ。また、千葉ロッテマリーンズのマイク・ボルシンガーはオープン戦で4試合に登板し防御率8.36と奮わなかったが、シーズンでは2試合で防御率2.84と安定。1勝1敗の成績を残している。

一方で開幕投手に抜擢されたブライアン・ロドリゲス(日本ハム)は、3回途中8失点でノックアウトとなりそのまま登録抹消。また、東京ヤクルトスワローズのデビッド・ハフは初登板で6回1死までノーヒットピッチングを見せたが、突如崩れ5失点。次回登板までに修正したいところだ。

中継ぎとして起用されているマイケル・トンキン(日本ハム)はここまで5試合に登板し防御率0.00。またマット・カラシティー(ヤクルト)は不安定な投球があるものの、3セーブをマークしている。心配されるのが、ニール・ワグナー(西武)だ。3試合に登板しているが2試合連続失点で防御率11.57。現時点では3者凡退で抑えたことはなく安定感が見られない。チームが好調なこの時期に課題を見つけ、調整したいところだ。

◎スイッチヒッターのゾイロ・アルモンテが両打席で活躍

野手陣に目を向けてみる。大砲候補として阪神タイガースへとやってきたウィリン・ロサリオは、ここまで1本塁打、打率.219(32打数7安打)とまだ結果を残せていない。しかし、ここで見限るのはまだ早い。ドミニカ出身ということもあり、暖かくなってから本領を発揮する可能性は十分にある。昨シーズン中日ドラゴンズに加入したキューバ生まれのアレックス・ゲレーロ(現・読売ジャイアンツ)も、4月はわずか2本塁打に終わったが、5月以降に本塁打を量産している。阪神が2005年以来のリーグ優勝を目指すためにもロサリオの打棒は欠かせない。もう少し、辛抱したいところだ。

中日に加わったゾイロ・アルモンテは打率.342(38打数13安打)と好調だ。開幕から3番・左翼で起用され4番のダヤン・ビシエド(打率.343)とともに結果を残している。アルモンテはスイッチヒッターとして、左右両打席で打点をあげる活躍をしていることは心強いだろう。

ロサンゼルス・エンゼルスへと移籍した大谷翔平の穴を埋めるべくやってきた左の大砲候補オズワルド・アルシア(日本ハム)。ここまで打率.273(33打数9安打)と及第点の成績を残している。しかし、本塁打は0本となっており、早期の一発が求められる。

冒頭でも触れた通り、まだ開幕してから日が浅い。現時点で新外国人選手の評価を下すのは時期尚早だろう。しかし、現場を預かる監督たちは目の前の勝利のことを考えなければならない。調子が出るまで使い続けるのか、それとも選手の入れ替えを行うのか注目が集まる。

※数字は2018年4月9日終了時点 

Satoshi Katsuta

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かつた・さとし/東京都出身。複数の業界で営業、経営管理を行ったのち2015年に独立。同年よりNPB、MLBなの記事作成、2022年からメディアのSNS運用など野球関連の業務を行っている。