白熱するセ・リーグCS争い!ヤクルト・巨人・阪神のポイントはどこ?【3点解説】

Satoshi Katsuta

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セントラル・リーグで激しいクライマックス・シリーズ出場争いが繰り広げられている。首位・広島東洋カープと2位・東京ヤクルトスワローズのゲーム差は「11」と優勝争いはほとんど決した一方で、そのヤクルトから4位・阪神タイガースまでのゲーム差は「2.5」となっており、Aクラスのチームはまだまだ定まっていない。さて、今回はセ・リーグのクライマックスシリーズ出場争いについて3チームのポイントをおさらいしたい。

★ポイント1:ヤクルトは好調の打線で投手陣をカバーできるか?

2位のヤクルトは打線が好調だ。前人未踏の3度目のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁以上)を目指す山田哲人をはじめ、坂口智隆、青木宣親、雄平と4人が打率3割を超えている。また、4番のウラディミール・バレンティンも30本塁打、100打点に到達しており、打線の核として活躍中だ。この5人を中心としたヤクルト打線は、セ・リーグNo.1の打率.270を誇り、相手チームへの脅威となっているのは間違いない。

一方で、投手陣の台所事情は厳しい。先発投手陣は小川泰弘、デービッド・ブキャナンが安定しているものの、マット・カラシティー、石川雅規は内容に波がある。期待されていた原樹理も現在は登録抹消中で、9月上旬までの離脱が見込まれている。ヤクルトは先発の枚数が足りていないのが実情だ。

また、小川、ブキャナンをのぞき短いイニングでマウンドを降りる投手が多く、中継ぎ陣の負担も大きくなっている。

梅野雄吾、近藤一樹、石山泰稚の新・勝利の方程式も不安要素は多い。梅野はまだまだ未知数で、近藤、石山は登板過多による疲労があるため、けっして盤石とは言い切れない。やはり、ヤクルトがCS争いを制すためには、強力打線で打ち勝てるかどうかがポイントになりそうだ。

★ポイント2:巨人は坂本、ゲレーロが復帰も中継ぎ陣に不安

3位の巨人は坂本勇人、アレックス・ゲレーロが戦列復帰し、打線が見違えるようになった。とくに坂本の復帰は攻撃面だけでなく、守備面でも大きなプラスだ。骨折で離脱している二塁手の吉川尚輝も今シーズン中にする復帰する可能性があり、シーズン最終盤に向けて心強い戦力アップが見込まれる。

しかし、ヤクルトと同様、投手陣には不安が残る。菅野智之、山口俊、C.C.メルセデスといった完投能力の高い先発投手が揃うものの、中継ぎ陣は安定しない。守護神を任されていたアルキメデス・カミネロ、スコット・マシソンといった外国人投手たちがともに離脱し、中でもマシソンは今シーズン中の復帰が絶望的だ。現在は、育成から這い上がってきたサムエル・アダメスがクローザーを務めている。

また、そこに繋ぐ澤村拓一、上原浩治のふたりも全盛期とはほど遠く、防御率はともに4点台を超えている。勝利をつかむためには中継ぎ陣の奮起が不可欠だ。

★ポイント3:阪神は終盤の連戦が鍵に!

4位の阪神は、チーム打率、本塁打数、得点数がそれぞれリーグワーストと攻撃陣が課題だ。糸原健斗、北條史也の上位打線、そしてベテランの糸井嘉男、福留孝介は結果を残しているものの、なかなか打線がつながらない。

その一方で、投手陣は奮闘している。とくに中継ぎは桑原謙太朗、能見篤史、藤川球児、ラファエル・ドリスといった試合終盤を任せられる選手達が、揃って結果を残している。先発投手陣が踏ん張り、接戦に持ち込むことで、勝機が生まれるはずだ。

今の阪神は打ち勝つ野球ではなく、守り勝つ野球が中心の戦い方になっている。しかし、雨での試合中止が多かったため、巨人より11試合も試合の消化が少なく、終盤は過密日程が続く。そこで投手陣が踏ん張れるかどうかが、Aクラス入りのポイントとなりそうだ。

このように、ヤクルト、巨人、阪神はそれぞれウィークポイントを抱えている。その部分をどう補って3位を目指していくのか、各監督の采配に注目したい。

※数字は2018年8月26日終了時点

 

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Satoshi Katsuta

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かつた・さとし/東京都出身。複数の業界で営業、経営管理を行ったのち2015年に独立。同年よりNPB、MLBなの記事作成、2022年からメディアのSNS運用など野球関連の業務を行っている。