【徹底分析】オリックス・バファローズ、先発投手陣は「昨季以上」も

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【攻撃(強み)】両翼と一塁、指名打者は一定の戦力保持!

昨季の打線は、長打、出塁ともに伸ばしきれず全体ではパシフィック・リーグの平均レベルに届かなかった。ただし、ポジション別に打撃成績を見ると、T-岡田、ステフェン・ロメロ、吉田正尚らが守ったライトとレフトでは他球団以上の攻撃力を見せた。それらに加えてT-岡田やクリス・マレーロらが守ったファースト、マレーロや中島宏之らが入った指名打者の枠でも平均レベルを守った。

名前の挙がったパワーヒッターたちが、これら4つのポジションで昨季以上の成績を残し、明確な強みにすることがAクラス争い参加の条件になってくる。特に、パワフルな打撃を見せながら、故障が続いている吉田正が打席数を増やせるかはカギだ。

【攻撃(弱み)】センターラインの攻撃力が大幅にダウン

前出とは対照的にセカンド、サード、ショート、センターの打撃成績は、他球団に対し後れをとり、それは前出の4ポジションが作った強みを打ち消してしまうほどだった。打力を備えた選手を揃えるのが難しいポジションだけに補強は実現せず、現有戦力の成績アップを望むほかないが、それにも限度があり一気に弱みを解消するのは難しい。そんな中、センターなどでレギュラー獲りに挑む4年目の宗佑磨の成長などは光明か。

【投手陣】救援は増井獲得で戦力キープ。懸案事項は先発陣か!?

投手陣はブルペンで出入りがあった。平野佳寿がFAでMLBアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍。44試合に登板したゴンザレス・ヘルメンも退団した。両者は合計100イニング程度を担っていたため、かなりの穴といえる。

これに対しては手を打っており、FAで北海道日本ハムファイターズより増井浩俊を獲得した。増井は今季34歳を迎えるが、昨季は高い頻度で三振を奪いキャリアハイといってもいい成績を残していた。強力な補強だが、1人で担えるイニングには限界がある。昨季以上のブルペンとなるためには、若手投手らの成長が望まれる。

先発投手陣は、実績のある金子千尋、西勇輝、ブランドン・ディクソンを軸に、山岡泰輔、新加入のアンドリュー・アルバース、さらにはドラフト1位ルーキーの田嶋大樹、昨季二軍で好投を続けた山本由伸らが競う。昨季以上の陣容となる可能性もあり、平均レベルから一歩前進し強みにしていくことができれば、Aクラス争いにも一歩近づくことだろう。

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