大混戦のセ・リーグ3位争い！各チームのカギはここだ【3点解説】

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セントラル・リーグは広島東洋カープが優勝までのマジックを「4」としており、3連覇まで秒読みに入った。2位以下は激しい順位争いが続いているが、2位の東京ヤクルトスワローズが3位の読売ジャイアンツに4.5ゲーム差つけており、一歩抜け出している形だ。そして、気になる3位争いは1.5ゲーム差の中に4チームがひしめく混戦模様を呈している。

★ポイント1：巨人は山口俊、畠世周の配置転換組がキーポイントに

広島、ヤクルトに次いで3位につけている巨人だが、状況は苦しい。4位の阪神よりも10試合消化が早いのだ。そのため、全日程終了までにゲーム差を少しでも離しておきたいところ。

クライマックスシリーズ出場を分けるポイントとなるのは救援投手陣だろう。守護神を任されてきたアルキメデス・カミネロ、スコット・マシソンの両外国人投手は今季中の復帰が絶望的だ。そんな中、代わって守護神となった澤村拓一も結果を残せず、現在は山口俊がクローザーに指名されている。その山口は、配置転換から2試合連続失点と不安要素はあるものの、通算111セーブを誇る"抑えの経験値"の発揮に期待がかかる。

山口へ繋がる7、8回は畠世周、上原浩治、サムエル・アダメスで回していくのが現時点の構想。若手、ベテラン、そして外国人と多種多様な顔ぶれで終盤を凌いでいきたいところだ。なかでも2年目の畠は、今季は故障で大きく出遅れた。終盤戦で本来の役割である先発ではなく、中継ぎとしての起用に答え、遅れを取り返したい。

★ポイント2：阪神は大型連戦を若手の力で乗り越えられるか？

阪神タイガースは相次ぐ試合の雨天中止による影響で、他球団よりも5から10多い未消化試合がある。この試合数が大きなポイントとなりそうだ。勝ち星を積み重ねるチャンスが多い一方で、もちろん負けが増える可能性もある。

現時点で9月26日から13連戦が組まれており、選手の疲労も懸念点だ。特に阪神は福留孝介、糸井嘉男、投手では藤川球児、能見篤史と投打ともにベテラン勢がチームの主軸となっているためコンディション面の不安は少なくない。

いかに休養を与えながら、パフォーマンスを維持できるように努めるのかが金本知憲監督の腕の見せ所だろう。また、若手の奮起にも期待がかかるところだ。

その若手のなかでキーマンとなりそうなのが、2年目の大山悠輔だろう。9月16日の横浜DeNAベイスターズ戦では6打数6安打7打点、そして3本塁打と大当たりを見せ、翌日の試合でも第1打席で本塁打を放つなど、ここにきて絶好調を見せている。9月の月間打率は4割を超えており、この活躍はけっして1日限りのものではない。大山がどこまで好調をキープできるかが、阪神のクライマックスシリーズ出場を左右しそうだ。

★ポイント3：中日は中継ぎ、DeNAは先発とそれぞれ投手陣がカギを握る

中日ドラゴンズと横浜DeNAベイスターズは借金が「10」以上あり、巨人と阪神より状況的には苦しい。

まず中日のカギを握るのは、中継ぎ陣だ。今シーズンは田島慎二がクローザーを務めていたが、乱調が続いたため中継ぎに配置転換された。その後は鈴木博志、ジョエリー・ロドリゲスらがクローザーに起用される紆余曲折があったが、現在はようやく佐藤優が9回に落ち着いている。

その佐藤までを祖父江大輔、岩瀬仁紀、福谷浩司らがしっかりと繋ぐことで勝機は見えてくる。

一方のDeNAは、先発投手陣の出来が勝敗を大きく左右する。昨シーズンは今永昇太、濵口遙大といった左腕が結果を残したが、今シーズンはともに不振。現時点で頼れる先発は東克樹、そして井納翔一のふたりだけと心もとない状況だ。

宮﨑敏郎、ネフタリ・ソト、筒香嘉智、ホセ・ロペスと続く打線は強力なだけに、先発投手陣が試合を作ることができればチャンスはある。

【セ・リーグ順位表】

※数字は2018年9月17日終了時点

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