【徹底分析】阪神タイガース、長打力供給で得点力アップなるか?

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金本知憲監督のもとで徐々に世代交代を図ってきた阪神タイガース。そんな中での昨年の2位は自信になったことだろう。3連覇を狙う広島に迫り、セントラル・リーグを盛り上げられるか。

【投手陣】充実した救援陣と、高い奪三振能力を持つ先発陣

長らくリーグでもトップクラスの存在だった先発陣だが、昨季は藤浪晋太郎や岩貞祐太が調子を落とし一歩後退。柱としての成長が期待されていた藤浪の不振は本当に痛かった。

しかし、入れ替わるように救援陣が数字を伸ばし強みとなった。マルコス・マテオ、ラファエル・ドリス、桑原謙太朗、岩崎優、高橋聡文、藤川球児、石崎剛と分厚い救援陣は、26.1%というK%(対戦打者に占める奪三振の割合。セ・リーグのリリーフ平均は21.5%)を記録し、とにかく三振を奪う力に長けている。ここを頼りにして戦うスタイルは今季も変わらないだろう。

【打線】、ロサリオらの長打力供給で得点力アップなるか

今季も若手とベテランが入り混じる構成で開幕を迎える。セカンドに入るとみられる鳥谷敬、レフトの福留孝介、ライトの糸井嘉男は打撃こそピーク時のものは望めないが、優れた選球眼などを活かした出塁能力などで総合的に貢献を果たすはずだ。ある程度計算できるベテランに“つかまり立ち”しながら、能力の片鱗を見せている若手たちの本格化を待つ。

昨季は鳥谷の守ったサード、糸井の守ったライトがわずかにリーグ平均を上回る数字を残したのみで、各ポジションの攻撃力はあまり伸びていない。鳥谷をセカンドに回してサードをまかされることになりそうな2年のスラッガー・大山悠輔や新外国人のウィリン・ロサリオらが長打を供給できるか。出塁力はある程度あるので、噛み合えば得点力は上がってくるはずだ。

【守備】大和離脱でさらに悪化も。いよいよ無視できない守備力の低さ

阪神の守備はあまりよくない。投手力に頼り失点を抑えている状況が続いている。昨季で言えばサード、レフト、センターなどで低い数字が出ていた。唯一平均以上の数字が出ていたのがショートだが、これはFAでDeNAに移籍した大和の働きが大きく影響したものだった。

大和がいなくなりショートも“穴”となると、さすがに目をつぶるのは難しくなってくる。図抜けた攻撃力を誇る広島には、あらゆる要素で数字を積み上げないと届かない。ショートに入るとみられる糸原健斗や北條史也がどこまで守備の数字を伸ばせるかにも注目だ。

 

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