今オフのFA戦線はどうなる?注目選手達の動向【3点解説】

Satoshi Katsuta

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FA権を保有している選手達が今シーズン終了後にその権利を行使するか、しないかは現時点ではもちろんわからない。シーズン中ということもあり、目の前の試合、そして優勝やクライマックスシリーズ出場争いのことで頭はいっぱいだろう。そのなかで今シーズンの行使が考えられる選手の近況をまとめてみた。

★ポイント1:2年連続MVPも視野に入る丸佳浩

8月17日に国内FA権を取得した広島東洋カープの丸佳浩が、今オフの移籍市場の目玉となりそうだ。昨シーズンはMVPに輝き、今シーズンもこのまま優勝すれば2年連続となる受賞も現実味を帯びている。まさに行使をするならば最高の機会といえそうだ。

まだ29歳と若い上、3割・30本塁打が期待できる打力と、中堅でゴールデングラブ賞も受賞するほどの守備力がある丸が権利を行使すれば、近年では、2011年の村田修一(横浜→巨人)以来の超大物選手となる。

一方で広島の松田元オーナーは、できうる最大限の引き留めを行う姿勢を見せており、シーズン終了後に本格的な交渉に入る。しかし、江藤智(広島→巨人)、金本知憲(広島→阪神)、新井貴浩(広島→阪神→広島復帰)と大物選手を放出している過去もあるため、丸、そして松田オーナーの動向には注目が集まる、

【丸佳浩・今シーズン成績】
97試合/打率.328/31本塁打/77打点

★ポイント2:浅村栄斗と中田翔の大阪桐蔭組はどうなる?

丸と同じく注目したいのが埼玉西武ライオンズの浅村栄斗だ。今シーズンは開幕から「3番・二塁」で全試合にスタメン出場を果たし、打線を引っ張ってきた。シーズン中、そしてチームが優勝争いをしていることもあり、「特に考えていない」といったコメントしか残しておらず、胸の内はわからない。

西武は和田一浩(西武→中日)、片岡治大(西武→巨人)、涌井秀章(西武→ロッテ)、野上亮磨(西武→巨人)と流出が多いだけにその動向は気になるところだろう。球界では「強打の二塁」は貴重な存在。また、一塁をはじめその他の内野を守れることは大きなアピールポイントだ。浅村がFA権を行使すれば、争奪戦になることは容易に想像ができる。すでに読売ジャイアンツ、阪神タイガース、福岡ソフトバンクホークスといった球団が調査を進めていると見られており、その行方から目がはなせない。

一方、大阪桐蔭高で浅村の先輩にあたる北海道日本ハムファイターズの中田翔も注目されている。昨シーズン中に権利を取得したが、行使せずに残留。新たに主将としてチームを引っ張っている。今シーズンはすでに本塁打数も昨シーズンを上回り、復調の兆しが見えてきた。球団は引き留めのコメントを出したが、今シーズンの成績なら、手を挙げる球団も多く市場に出る可能性はありそうだ。

【浅村栄斗・今シーズン成績】
115試合/打率.315/26本塁打/102打点

【中田翔・今シーズン成績】
115試合/打率.280/24本塁打/94打点

★ポイント3:ポスティングも視野に入れている西勇輝

投手陣ではオリックス・バファローズの西勇輝が目玉となりそうだ。昨シーズンオフの契約更改時に単年契約をしており、今シーズンオフに宣言をしてもおかしくはない。しかし西にはメジャー指向もあり、契約更改の席ではポスティングシステムの話題も挙がっている。

今季取得したのは国内FA権であり、メジャーリーグへ移籍するためには来シーズンもオリックスでプレーすることが前提だ。ポスティングシステムを用いるのであれば、海外FA権取得前年である今オフになるのが既定路線。今シーズンの成績が上り調子ではないだけに、どのような判断を下すのか注目が集まる。

【西勇輝・今シーズン成績】
20試合/7勝11敗/防御率3.92

※数字は2018年8月31日終了時点


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Satoshi Katsuta

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かつた・さとし/東京都出身。複数の業界で営業、経営管理を行ったのち2015年に独立。同年よりNPB、MLBなの記事作成、2022年からメディアのSNS運用など野球関連の業務を行っている。