中継ぎ投手のむずかしさ…青山、比嘉が復活した一方で不振になった投手も…。【3点解説】

Satoshi Katsuta

中継ぎ投手のむずかしさ…青山、比嘉が復活した一方で不振になった投手も…。【3点解説】 image

▶プロ野球を観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

9月14日、北海道日本ハムファイターズの宮西尚生がデビューから11年連続50試合登板の記録を打ち立てた。シーズンによって波はあるが、中継ぎとして例年高レベルの結果を残しているのは「さすが」のひとことだ。どんな選手でも調子の波はつきものだが、中継ぎ投手は特に波が激しくなる。そのため、シーズンごとに成績が大きく揺れ動く。そこで、今回は今季調子を上げている中継ぎ投手を紹介しよう。

★ポイント1:コントロール抜群の比嘉幹貴が復活

昨シーズンは思うような結果を残せなかったが、今シーズン見違えるような成績を残している中継ぎ投手としては、オリックス・バファローズの比嘉幹貴が挙げられる。

プロ入り3年目の2013年に59試合に登板し、防御率1.80と結果を残すと、翌2014年には62試合で防御率0.79と圧倒的な成績でチームの2位に大きく貢献した。しかし、その後は怪我にも苦しめられ2015年から3年間は満足いく成績を残すことができなかった。

崖っぷちで臨んだ今シーズンはここまで32試合に登板し、防御率1.32と安定した投球を見せ、みごとに復活を果たした。なかでもコントロールの良さは一級品であり、BB/9(1試合あたりの与四球数)はここまで1.59と優秀な数値をたたき出している。比嘉の活躍は、「投手はコントロール」ということを改めて感じさせる。

今シーズンはクローザーの増井浩俊、セットアッパーの山本由伸に注目が集まっているが、山本、増井に繋ぐ前の段階でしっかりと結果を残している比嘉の存在は大きい。

3年間にわたり、結果を残せなかった悔しさを残りシーズンにぶつけたい。

★ポイント2:復活した13年目のベテラン青山浩二

ここまで最下位と苦しいシーズンを送っている東北楽天ゴールデンイーグルスだが、中継ぎのベテラン、青山浩二は元気いっぱいだ。

2005年ドラフトで楽天入りした青山は銀次、枡田慎太郎とともにチームの最古参。昨シーズンは500試合登板を達成したが、故障によりキャリア最少となる17試合の登板に終わる。チームは3位だったが、シーズンを通しての貢献はできなかった。

しかし、今シーズンは4月末に一軍登録されると、その後一度も登録抹消されることなく、主力としてチームに貢献している。ここまで45試合に登板し23ホールドポイントはチームナンバーワン。また、防御率2.09も誇れる数字だ。

2014年には1億円まで上がった年俸が近年の不振で2000万円まで下がった。その悔しさを今シーズンにぶつけた格好だ。チームは苦しい状況だが、最後までフル回転することに期待したい。

★ポイント3:武隈、秋吉といった実績ある投手が不振

比嘉や青山のように復活した投手がいる一方、今シーズン結果を残せず苦しんでいる投手も多い。埼玉西武ライオンズの武隈祥太、東京ヤクルトスワローズの秋吉亮らがそうだ。

武隈は2014年から4年連続で47試合以上に登板し、貴重な中継ぎ左腕としてチームを引っ張ってきた。しかし、今シーズンは調子が上がらず一軍、二軍を行き来している状況だ。ここまで33試合で防御率6.91は本来の姿にはほど遠い。

秋吉はルーキーイヤーの2014年から3年連続60試合以上に登板。鉄腕としてブルペンを支えてきたが、昨シーズン故障で離脱。今シーズンも34試合で防御率4.17と結果を残せていない。チームは2位と好調だが、秋吉自身は勝利の方程式で投げることもなく、苦しいシーズンとなっている。

武隈、秋吉は実績ある投手たちだけに本来の投球ができれば、これほど心強いことはない。シーズンは終盤戦を迎えているが、ここで結果を残し来シーズン以降に繋げたいところ。比嘉や青山のように来シーズン復活することに期待したい。

※年俸は推定
※数字は2018年9月15日終了時点


【DAZN関連記事】
【必読】DAZN(ダゾーン)の"トリセツ" 最新・2018年版!
ネットでプロ野球中継を視聴する方法を紹介
DAZNでのプロ野球の放送予定や試合スケジュール
DAZNでF1放送を視聴する方法は?
【最新・2018年版】F1の放送予定・レース日程まとめ
ネットでMLB中継を視聴する方法を紹介
MLBの試合日程・放送予定|テレビでの視聴も可能?/2018シーズン

Satoshi Katsuta

Satoshi Katsuta Photo

かつた・さとし/東京都出身。複数の業界で営業、経営管理を行ったのち2015年に独立。同年よりNPB、MLBなの記事作成、2022年からメディアのSNS運用など野球関連の業務を行っている。