クライマックスシリーズファイナルステージ(CS)の見どころは?【3点解説】

Satoshi Katsuta

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セントラル・リーグ、パシフィック・リーグともにクリマックスシリーズのファイナルステージを迎える。セ・リーグは菅野智之のノーヒットノーランで勢いに乗る巨人がリーグ首位の広島に挑み、パ・リーグは西武に昨年の王者・ソフトバンクが胸を借りる。

★ポイント1:広島は2年ぶりの日本シリーズ進出なるか?

球団史上初のセ・リーグ3連覇を達成した広島が巨人を迎え打つ。広島は10月7日にシーズン最終戦を終えており、休養は十分だろう。とくに、中継ぎをはじめとした投手陣がフレッシュな状態で試合に臨めるのは大きなアドバンテージになるはずだ。

しかし、野手陣は実戦感覚の鈍りが気になるところ。8日から開幕したフェニックスリーグに丸佳浩や鈴木誠也といった主軸は参加していない。移動や天候不良による試合中止などを考慮し、マツダスタジアムで調整を行ってきた。もちろん身体を動かしているとはいえ、9日間の休みの影響はありそうだ。

昨シーズン、広島はファイナルステージで敗退し涙をのんだ。今シーズンこそ悲願の日本一を掴むため、負けられない。

一方の巨人は、高橋由伸監督の辞任が報道されてから4連勝と好調だ。クライマックスシリーズファーストステージ第2戦ではエース・菅野智之がノーヒットノーランをやってのけ、勢いに乗っている。菅野は最短でも中4日の第3戦以降での登板が見込まれる。それまでにどのような星勘定で戦うことができるのかがカギとなる。また、骨折で戦列を離れていたテイラー・ヤングマンも復帰予定。強力な援軍となりそうだ。

1勝のアドバンテージ、そして真っ赤に染まるマツダスタジアム。そしてたっぷりと休養をとった広島が有利なのは間違いない。しかし、巨人は「高橋監督と1日でも長く野球をしたい」という強い思いがある。シーズン中の対戦成績では広島が巨人を圧倒しているが、史上最大の下克上を果たしたい。

<今シーズンの対戦成績>

  広島 項目 巨人
  17 7
  7 17
  1 1
  136 得点 118
  118 失点 136
  .274 打率 .254
  42 本塁打 28
  4.07 防御率 5.24

★ポイント2:空中戦を制するのは西武かソフトバンクか?

2008年以来、10年ぶりのリーグ制覇を果たした西武はメットライフドームで福岡ソフトバンクホークスと対戦する。初戦の先発である菊池雄星は、10月9日にフェニックスリーグで調整登板をおこない3回無失点、7奪三振と完璧な内容だった。菊池にとってソフトバンクは入団以来勝ち星を挙げられず苦手にしていた相手だが、今シーズンはついに初白星をもぎとった。大一番で2度目の勝利をつかみたい。

また、山川穂高や秋山翔吾といった主力野手陣もフェニックスリーグに出場。リーグ優勝チームは間隔が空くことから実戦不足を指摘されるが、しっかりと調整を行ってきた。さらに、負傷で離脱していた外崎修汰も復帰予定と、負けられない戦いに向け戦力は万全だ。強力な「ししおどし打線」でソフトバンクを圧倒できるか注目したい。

ただ、ソフトバンクの打線も波に乗っている。ソフトバンクは日本ハムとのファーストステージを2勝1敗で制し、特に1勝1敗でもつれ込んだ3戦目は5本塁打で日本ハム投手陣を粉砕した。アルフレド・デスパイネは2本の本塁打を放ち、ファーストステージ通算3本塁打と好調ぶりを見せている。同じく第3戦で本塁打を放った松田宣浩は、今シーズンの西武戦で10本塁打を記録しており、相性もいい。西武を凌駕する本塁打攻勢で空中戦を制したい。

<今シーズンの対戦成績>

  西武 項目 ソフトバンク
  13 12
  12 13
  0 0
  133 得点 131
  131 失点 133
  .248 打率 .265
  36 本塁打 44
  4.82 防御率 5.38


★ポイント3:過去のデータでは1位が圧倒的に有利

クライマックスシリーズファイナルステージを振り返ってみる。レギュラーシーズン首位チームにアドバンテージがつくようになった2008年以降は、やはり1位のチームが勝ち抜ける確率が圧倒的に高い。

2位以下のチームが勝ち抜いたのはセ・リーグが2014年の阪神タイガース(2位)、2017年の横浜DeNAベイスターズ(3位)の2回。そしてパ・リーグは2010年のロッテ(3位)の1回のみとセ・パ両リーグ合わせて3回しかない。

また、レギュラーシーズンで負け越しのチームが勝ち抜いたことは皆無。今シーズンは巨人が67勝71敗5分と4つの借金を抱えている。前例を覆すことができるだろうか。

日本シリーズ出場権を賭けたクライマックスシリーズファイナルステージ。優勝チームが意地を見せるか、それとも下克上が起きるのか。熱い戦いから目が離せない。

※数字は2018年10月15日終了時点


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Satoshi Katsuta

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かつた・さとし/東京都出身。複数の業界で営業、経営管理を行ったのち2015年に独立。同年よりNPB、MLBなの記事作成、2022年からメディアのSNS運用など野球関連の業務を行っている。