9月3日、味の素ナショナルトレーニングセンターにてFIBAワールドカップアジア地区2次予選 Window4の予備登録選手24名が発表された。ポイントガードとしてのプレイメイクが期待される富樫勇樹が、囲み取材でカザフスタン戦とイラン戦への意気込みを語った。
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新戦力が加わることでチームはどう変わるのか
ーーWindow3から少し空いていることで、試合勘という部分で不安なところはありますか?
ニュージーランドとオーストラリア遠征で試合はしていますし、そんなに空いているなという感じはありません。
ーー注目の渡邊雄太選手と八村塁選手の召集が確実となりました。富樫選手も2人と仲が良いと思いますが、どういう気持ちでしょうか?
塁は前回Window3で2試合参加してすごい活躍してくれたのですが、それを見て渡邊雄太選手も日本の力になりたいということを言ってくれていました。スケジュールのところで、NBAとの調整があったのでどうなるかわからない状態だったらしいのですが、こうやって来てくれることになったのは、彼の本当に行きたいという気持ちが強いからだと思います。
本当にこれから負けられない戦いが続くなか、2人の選手が(代表に)戻ってきてくれるというのはすごく心強いです。
ーーオーストラリア戦では八村選手が加入したことが周りのメンバーにも良い刺激になって勝つことができたというところもあると思いますが、今回は渡邊雄太選手も加わるということで、富樫選手からみてこの2人が入ることによってチームにどういう化学反応が起こると思いますか?
基本的なチームの今までやってきたことっていうのは変わらないですし、変える必要もないとは思いますが、2人が入ることによって自分たちの課題であるリバウンドやディフェンスの部分でかなりのプラスになると思います。もちろんオフェンスもですが、やはりリバウンドというところが一番サイズの大きくなる影響を受けます。フィジカルなどで勝るチームとも、しっかり戦えるようになると思います。
しかし2人が入るからといって絶対勝てるというわけではないので、1人のメンバーとしてしっかり勝利に貢献できるようにやっていきたいなと思います。
「もう一回チームが一丸となって、勝つことだけに目を向ける」
ーー今バスケットボール界は大変なことになっていますが、改めて次の2試合に挑む意気込みをお願いします。
もちろん今まで一緒に代表でも戦ってきた仲間がいなくなってしまい、今こういう状態ですけど、自分たちにできることはひとつしかないです。Window4もそうですが、それに続くワールドカップ予選で結果を残す以外何もないと思っています。もう一度、日の丸を背負う覚悟と責任を改めて全員が認識したと思います。もう一回チームが一丸となって、まずこの2試合を、最初のカザフスタン戦を勝つことだけに目を向けて、練習と準備していきたいなと思います。
ーーカザフスタンとイランの印象を教えてください。
カザフスタンは実際の大会でそんなに見たことがなく、対戦したこともほとんど無いです。意外に身長が大きくて走れるチームだと聞いています。しっかりとここ数日で、チームでビデオなども見ると思うので、そこでどういう特徴なのかというのを見極めたいと思います。
イランに関してはフィジカルはもちろんなのですが、それに加えて上手さもある選手が多いです。やはり今までなかなか勝てない相手だったので、八村選手と渡邊選手を加えた日本がどれだけ戦えるのかっていうのはすごく楽しみです。個人的にも17、8歳くらいのときから相手のガードの選手と知り合いで、アジアのキャンプなどに一緒に参加していたので、そういった意味でも楽しみではあります。
ーーWindow3が終わって、富樫選手は1、2か月空いていましたが、どういうところをテーマにやって練習してきましたか?
意外とそんなに長期的な休みはなく、アジア競技大会前にオーストラリアとニュージーランドの遠征もあったので、しっかりとフィジカル強化をしました。特に今の合宿期間は少ない人数でやっていた時期もあったので、しっかりと身体の部分を、大会直前じゃできないようなトレーニングもしっかりできたと思います。
ーー何か新しいものを取り入れるよりも、個人の基礎能力だったりファンダメンタルを磨いているという感じだったのですか?
そうですね、チームとして人数がそんなに多くなかったので、チーム的な練習はそこまで長い練習はできなかったので、個人での練習というのが多かったです。
これまでの戦いと変わる2次予選
ーー1次予選を突破していよいよ2次予選を迎えます。日本はどちらかというと下の方に位置していると思うのですが、2次予選どういった戦いになると思いますか?
今までは台湾、フィリピン、オーストラリアとそこまで距離が遠いところではなかったのですが、これからはイラン、カザフスタン、カタールといった普段なかなか行くことのない場所での試合になります。そんなに長い期間行くわけではないですが、最初の6試合よりは相手というよりは食事や移動などの環境の面で今までよりも大変になるんじゃないかなと思っています。
ーー対戦相手を見て、例えば相手がサイズアップしているとか、フィジカルが強いからプレイスタイルを変えなきゃいけないといった意識はありますか?
ガード選手で190センチを超えてるっていうのはあまりいないと思うので、そんなに変わらないかなと思っています。
ーー渡邊雄太選手、八村塁選手、ニック・ファジーカス選手が入ることで、ゲームメイクやプレイスタイルを自分が変えなきゃいけないというのはありますか?
変えなきゃいけないではないですけど、ニック選手は他の選手以上にボールを預けたいなという気持ちが自分の中でも強いです。他の選手よりも常に見るようにしているので、そういう面では少しの違いはあるかなと思います。自分とニック選手だったら、ニック選手優先にプレイしている部分もあるので、できるだけ彼にいいシュート打たせたいという気持ちはありました。
ーー富樫選手も得点力がある選手ですが、自分のシュート数よりもほかの選手に打たせるという気持ちが強くなったりしますか?
もちろん空いたときは打ち、自分が打つスペースを作る努力はしますけど、ニック選手はやはり相手のスカウティングがまだそんなにできていなかったのか、結構シュートを打てる場面が多かったので、そこはできるだけ見ることを優先的に、パスするようには心掛けていました。
オーストラリアへの勝利で変わったチーム意識
ーーWindow3を2連勝で終えて、そこから代表でもトレーニングなどあったかと思いますが、チームとして雰囲気や士気が変わったなと感じる部分はありますか?
2連勝というのも大きいですが、やはりオーストラリアに勝った1勝というのが選手とスタッフも含め、自信というものを与えてくれたのはあります。アジア競技大会に行っていたメンバーが帰ってきて、チームとしてしっかり練習がこれから始められるわけですが、それまでのそのメンバーのいない期間も、ひとりひとりの意識の高さだとか、ウェイトトレーニングを含め確実に変わってきていると思います。それがこのWindow4に繋がることになると思います。
ーー渡邊選手がビザの関係で来日期間が長引いていました。SNS上でやりとりされているのは見ていましたが、オフに一緒にワークアウトしたりということは結構あったのですか?
いや、そんなにないですね。一緒に食事したりはありましたけど、もうちょっと本人も早く行く予定ではいたので。そしてちょうどニュージーランドとオーストラリアの遠征で自分が海外に行ってしまったので、彼が香川に帰っていたのか東京にいたのかわからないですが、たまに連絡はとっていました。
ーーということはまだ一緒にうどん食べてないですね?
食べてないです(笑)。次に帰ってきたときに行ければなと思っています。
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