【FIBA W杯アジア予選】日本一丸を体現する篠山竜青「Window4でしっかりと勝つこと」が課せられた宿命

Hiroshi Kato

【FIBA W杯アジア予選】日本一丸を体現する篠山竜青「Window4でしっかりと勝つこと」が課せられた宿命 image

9月3日、味の素ナショナルトレーニングセンターにてFIBAワールドカップアジア地区2次予選 Window4の予備登録選手24名が発表された。「日本一丸」を体現してきた篠山竜青が、囲み取材でFIBAワールドカップアジア地区2次予選 Window4への意気込みを語った。

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1次予選突破後の篠山の変化

――FIBAバスケットボールワールドカップアジア地区1次予選 Window3での2連勝後、篠山選手ご自身に何か変化はありましたか?

以前よりも明確に東京オリンピックまでの道のりを自分自身ですごく考えるようになりました。以前は東京オリンピックというよりは、目の前のワールドカップ予選、1次予選を突破するのに必死だったというか、どうしたらいいんだろうかということで頭の中がいっぱいでした。オーストラリア戦の勝利や1次予選突破で、どれだけアジアでニック(ファジーカス)が脅威になるのか証明できたと思うし、八村(塁)の力に僕も含めてですけど、改めて日本の皆さんは驚いたと思います。

それプラスあの試合でコートにいれたことで2020年に向けて自分が東京オリンピックのメンバーに生き残るためにやらなきゃいけないことの逆算というか、そういうのをより明確に考えるようになったかなということは変化かなと思います。

――篠山選手は日本代表メンバーとして定着した手応えをご自身で感じていらっしゃいますか?

「東京オリンピックの開会式」でそういう気持ちになれるんだと思います。

――東京オリンピックがそれほど特別な存在なのですね?

はい、そうです。「日本代表に定着したように思うようになったか?」とか、「自信がつきましたか?」とかよく言われますけど、定着したかどうかはこれまでのことであって、これからのことは全く分からない。なのでこれまでの自分が定着したかどうかは僕にとってはあまり必要のないことです。次の試合でどういうパファーマンスができるか、コーチからどういう評価を得れるか、ということだけですね。

アジア競技大会での不祥事

――アジア競技大会で不祥事を起こしてしまった4名の日本代表の仲間についてどのように感じていらっしゃいますか?

期間は短かったですけどアジア大会に入る前のニュージランドとオーストラリアの遠征は僕も一緒に行っていましたし、本当にびっくりしました。いろいろな思いはありますけど、三屋(裕子)会長からも言われましたが、今自分たちに出来ることを探すのが先決だと思うし、このWindow4に集中することが大事だと思います。そこは切り離して考えないといけないというか、自分のなかで整理して、彼らに対してのところは彼らに直接伝えられればなと思います。

――この度の不祥事についてどのように感じられましたか?

あの報道を見て自分たちが日本代表として何かやらなければいけないのかなと感じました。もしかしたら川崎(ブレイブサンダース)みたいに、少しでもファンの皆さんに接するためにお見送りでハイタッチをすることなのかもしれないし、サイン会で試合の後も体育館に残ることかもしれないし、慈善活動かもしれないし、何か分からないですけど、何か今までになかったアクションを起こしていかなければいけないんじゃないかな、というのは漠然と考えたりはしました。

それはBリーグとしてなのか、代表としてなのか、選手会としてなのか、いろいろなやり方があると思いますけど、それはやって損はないと思うし引き続き何か考えながらいければと思います。こういう話を川崎のアシスタントコーチの(佐藤)賢次さんに相談したときに、何しろ「まずは結果を出さないと」と言われました。確かにそうだなと思ったので、そういうことを考えるのもひとつやっていかなきゃなとは思いますが、まずは目の前の「Window4でしっかりと勝つこと」が課せられた宿命なのかなとは思いました。

Ryusei Shinoyama

新戦力が加わったWindow4での戦い

――各ポジションに新戦力が加わった日本代表の現状をどのように感じていらっしゃいますか?

一回一回の練習が勝負だと思いますし、一試合一試合が(日本代表として)最後の試合になるかもしれないという気持ちもあります。まず生き残らなければいけないと思っているので、いつになったら余裕が出るのか、自信を深められるのか分からないですけど、いつも危機感でいっぱいです。

――新戦力がチームに加わることで、篠山選手のプレイに変化はありますか?

誰と出ているかによるんですけど、例えば比江島(慎)であったり、(田中)大貴であったり、どんどんピックアンドロールを使って起点になれる選手がウイングにいるのであれば、彼らにどんどんやらせるのが自分の仕事かなと思います。逆に辻(直人)や、古川(孝敏)選手のようなシューターがウイングにいるのであれば、自分がピックアンドロールを使って自分が起点とならなければいけないかなと思います。

その時に出ているメンバー、相手のディフェンスの強み、弱みもありますし、それによってその場その場の状況で自分がやるべきことをしっかり判断して、ボールを持つほうがいいのか離したほうがいいのか、考えながらやることが自分のやるべきことかなと思っています。

――Window4でプレイできるかはまだ未定ですが、ニック・ファジーカスは初めて対峙する相手には特に脅威となると思いますか?

今はスカウティングが当たり前の時代にはなってきているので、全くの初見でニックを見るっていうことも、なかなかないんじゃないかなとは思います。それでもすごく頼もしいプレイを毎試合やってくれますし、オーストラリア戦で証明したように、BリーグだけじゃなくてアジアでもNo.1に近いセンターなんじゃないかなというのは、すごく感じました。

――カザフスタンとイランの印象を教えていただけますか?また、どのように戦いますか?

フィジカルが強く、高さもありますし、そういうスタイルだと思うので、そういうチームに対して日本は、「ひとつのスクリーン、セットプレイのタイミング、動き出しなどを丁寧にやっていけば、ノーマークは作れる」というのはすごく感じます。

カザフスタンやイランに対して緻密なイメージはないので、そういうところをしっかりと徹底していくことと、どことやっても変わらないですけど、「リバウンドとか、ルーズボールの部分で自分たちのボールに持ってくることができるか」というところかなと思います。


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Hiroshi Kato