7月26日、埼玉県のさいたまスーパーアリーナにて東京オリンピック男子バスケットボール競技、グループCの日本対スペインの一戦が行なわれ、スペインが88-77で勝利した。
日本の先発メンバーには田中大貴(#24/アルバルク東京)、馬場雄大(#18/メルボルン・ユナイテッド/NBL)、渡邊雄太(#12/トロント・ラプターズ/NBA)、八村塁(#8/ワシントン・ウィザーズ/NBA)、ギャビン・エドワーズ(#23/千葉ジェッツ)が名を連ねた。
立ち上がりに少し固さが見られた日本は、開始から約3分得点することができず、序盤から追う展開となった。第1クォーター残り6分58秒、ルースボールを拾った田中が日本の初得点を記録する。
徐々に渡邊や八村のアタックから本来のリズムを取り戻した日本は、クォーター終わりに富樫勇樹(千葉ジェッツ)がフローターを沈め、14-18の4点差とした。
第2クォーターはスティールした馬場がそのまま速攻でダンクを決める勢い付く出だしとなった。さらに富樫のディープスリーなどで点差を縮め、前半残り5分33秒で八村が3ポイントショットを決め、26-26の同点とした。
しかし、タイムアウト明けにギアを上げてきたスペインが、リッキー・ルビオ(ミネソタ・ティンバーウルブズ/NBA)が巧みにスペインのオフェンスを指揮し、連続19得点で一気に45-26と大量リードを作った。八村がドライブからのダンクでなんとか点を返すも、28-48と大量リードされた状態でハーフタイムを迎えた。
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後半序盤は単発で終わってしまうショットが目立ち、点差を詰めることに苦しんだ。しかし第3クォーターのこり3分46秒にこの日最大となる24点差のリードを作られてから、交代で入った金丸晃輔(島根スサノオマジック)が立て続けに3ポイントショットを決め、日本に流れを引き寄せる。
徐々に点差を縮めていき、同クォーターを28-21とリードした日本は、56-69で最終クォーターを迎えた。
第4クォーターは富樫の3ポイントプレイで10点差とするも、そこからなかなか一桁差までできない展開が続く。しかし大きく離されることもなく、渡邊や馬場のディフェンスからトランジションでの得点が少しずつ増え、試合終盤を迎える。
試合残り47秒、渡邊のスティールから馬場がリバースレイアップを決め77-86と9点差に詰め寄った日本だったが、最後にビクトル・クラベール(バルセロナ/スペイン)にプットバックからの得点を許し、77-88の11点差で敗戦となった。
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大会初戦で強豪スペインに挑んだ日本。終始追いかける展開となるなか、3Qに意地の追い上げを見せるも、77-88で敗れ黒星発進となりました。#Tokyo2020 #gorinjphttps://t.co/oOdJnrK5cR pic.twitter.com/0MlLi9ZyZm
渡邊は「スペインは素晴らしいチームで、素晴らしい選手が揃っている」と試合後に話した。
「第2クォーター終わりに大きく離されてしまったが、最後まで諦めることなく戦い続けたのは良かった」。
勝利の立役者となったルビオは日本について「とてもよくコーチされたチームだった」と感想を述べた。
「良いシューターもいて、それぞれが良かった時間帯があった。2人のNBA選手が得点でチームを牽引する中で、他の選手たちも攻守で良い仕事をしていた」。
スペインはルビオが20得点、9アシスト、0ターンオーバー、クラベールが13得点、9リバウンド、マルク・ガソル(ロサンゼルス・レイカーズ/NBA)が12得点をマーク。
敗れた日本は八村が20得点、渡邊が19得点、8リバウンド、5スティール、富樫、金丸、エドワーズがそれぞれ8得点を記録した。
次戦は29日に日本がスロベニア、スペインがアルゼンチンと対戦する。