8月1日、埼玉県のさいたまスーパーアリーナにて東京オリンピック男子バスケットボール競技、グループCの日本対アルゼンチンの一戦が行なわれ、勝ったチームが予選突破という重要な一戦でアルゼンチンが97-77で勝利した。日本は3連敗で予選敗退が決まった。
日本の先発メンバーには田中大貴(#24/アルバルク東京)、馬場雄大(#18/メルボルン・ユナイテッド/NBL)、比江島慎(#6/宇都宮ブレックス)渡邊雄太(#12/トロント・ラプターズ/NBA)、八村塁(#8/ワシントン・ウィザーズ/NBA)が名を連ねた。
アルゼンチンはルイス・スコラ(#4/ヴァレーゼ/イタリア)、ファクンド・カンパッソ(#7/デンバー・ナゲッツ/NBA)、ニコラス・ラプロビットラ(#8/バルセロナ/スペイン)、ニコラス・ブルッシーノ(#9/グラン・カナリア/スペイン)、マルコス・デリア(#12/トリエステ/イタリア)がスタート。
試合開始からカンパッソが3ポイントショットを決めたアルゼンチンに対して、日本は馬場がインサイドで得点して初得点を記録。しかし、アルゼンチンが序盤から連続で3Pショットを決め続け、第1クォーターを26-16でリードした。
第2クォーターは少しずつ渡邊と馬場を筆頭に走るバスケットボールを展開し始めた日本が反撃を仕掛ける。前半終了間際に馬場がプットバックで得点し、38-46の一桁点差でハーフタイムを迎えた。
後半は一時、馬場と八村の連続得点で4点差まで詰め寄った日本だったが、その後アルゼンチンがカンパッソのゲームメイクを中心に巧みなオフェンスを展開し、点差を広げられる。
53-65のスコアで迎えた最終クォーター、なんとか点差を詰めたい日本は中盤から八村の奮起があったものの、アルゼンチンが高確率でショットを決め続け、勝利をあげることはできなかった。
日本のフリオ・ラマス・ヘッドコーチは「6点差くらいまで詰めた時間もあったが、そこから相手の経験が出た」と敗戦を振り返った。
「負けたらあとがないというこの状況、相手はその経験があり、さらに3ポイントショットで差をつけられた。2年前のワールドカップに比べれば、チームは強くなっている。当時は経験がなかったが、今はある」。
41歳という大ベテランながらもゲーム最多の23得点を記録したスコラは「日本の未来は明るいと思う」と対戦した日本について語った。
「あと一山を越える必要がある。そのためには、自分たちは出来るんだと信じる力が必要だ。間違いなくタレントは揃っており、ポテンシャルはあるんだ。世界レベルで成功してきた歴史は少ないのかもしれないが、それを気にしていては押さえつけられてしまう。自分たちの強さを信じて突き進んで欲しい」。
アルゼンチンはスコラが23得点、10リバウンド、カンパッソが17得点、7リバウンド、11アシスト、ガブリエル・デック(オクラホマシティ・サンダー/NBA)が16読点、デリアが14得点、7リバウンドをマークした。
敗退となった日本は、馬場が18得点、7リバウンド、渡邊が17得点、9リバウンド、八村が13得点、11リバウンド、比江島が13得点を記録した。