ノルディック複合LH渡部暁斗が銅、フィギュア女子SPは坂本花織が日本人トップ:北京五輪第12日目

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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悔しい3位ながら3大会連続メダル獲得となった渡部暁斗

北京冬季オリンピックの第12日目(現地時間2月15日)夜、ノルディックスキー複合ラージヒルが行われ、2大会連続銀メダルの渡部暁斗が3位となり、3大会連続のメダル獲得となった。フィギュアスケートの女子ショートプログラムではドーピング問題で渦中のカミラ・ワリエワ(ROC)が首位発進、日本人トップは3位の坂本花織となった。

渡部暁斗が3大会連続のメダル獲得

ノルディックスキー複合ラージヒル(LH)は、夕方にジャンプ(飛躍・ヒルサイズ140メートル)からスタートし、2014年ソチ、2018年平昌で銀メダルだった渡部暁斗は135メートルを飛ぶも、追い風のマイナス補正で126.4点となり5位発進に。北京入り後に新型コロナウイルスの陽性反応がでて出場が危ぶまれたヤールマグヌス・リーベル(ノルウェー)が同条件ながら142メートルでトップに立った。

後半のクロスカントリー(距離・10キロ)はリーベルがコース間違いで失速した一方で、54秒差でスタートした渡部は中盤から先頭を切り、終盤にヨルゲン・グローバク、イエンスルラース・オフテブロらノルウェー勢とトップ争いを展開。渡部はトップのグローバクとわずか0秒6差で惜しくも銅メダルとなった。

悲願の金は逃したものの、複合ラージヒルでは日本勢初メダル。冬季五輪ではスノーボード・ハーフパイプの平野歩夢に続く日本勢2人目にして、同種目では初の3大会連続メダルとなり、今大会の日本代表団としても平昌五輪の13個を超える14個目の獲得になる。山本涼太は12位、渡部の弟・善斗は25位、永井秀昭は31位だった。

渡部ら日本代表勢は、17日の団体戦で1994年のリレハンメル五輪以来の金メダルを目指す。

フィギュア女子SP首位は渦中のワリエワ、日本勢トップは3位の坂本花織

フィギュアスケートの女子シングルショートプログラム(SP)では、坂本花織が持ち前の安定感のある演技で自己ベストとなる79.84点で3位に。樋口新葉はトリプルアクセルを成功させて満面の笑みを浮かべる出来で73.51点で5位。河辺愛菜は冒頭のトリプルアクセルで転倒したものの、その後の3回転ジャンプを着氷させて、62.69点の15位となった。

SPトップスコアは、ドーピング陽性判定ながら14日のスポーツ仲裁裁判所の裁決で出場が認められたカミラ・ワリエワ(ROC)の82.16点となったが、17日のフリースケーティング後に3位以内に入っても表彰台は行われない。2位は同じくROCのアンナ・シェルバコワで80.20点だった。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。