カーリング女子日本が米国制し4強入りに望み…Sトラックでは菊池純礼が16年ぶり入賞:北京五輪第13日目

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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米国に競り勝ち4強入りに踏みとどまった藤澤五月らカーリング女子日本代表

現地時間2月16日、北京冬季オリンピックは第13日目を迎え、カーリング女子日本代表のロコ・ソラーレは苦闘の末に米国代表に勝利し、決勝トーナメント進出に可能性を残した。ショートトラック女子1500メートルでは菊池純礼が8位となり、日本女子個人種目として16年ぶりの入賞を果たした。

米国の猛攻を耐え、粘り勝ちで意地みせたロコ・ソラーレ

14日の韓国、15日の英国と手痛い連敗を喫し、4勝3敗となったカーリング女子日本代表のロコ・ソラーレ。決勝トーナメント進出のためにも1次リーグ上位4位に残るためには、この日の米国代表(4勝4敗)戦は落とせない状況だった。

アイス(フィールド)の状態が悪くなる夜の試合となり、ここ2戦のショット不調がよぎるも、日本は第1エンド後攻でスタートすると、第2エンドで米国のスキップ、タビサ・ピーターソンのミスにより3点を獲得。日本が堅調な試合運びを守る一方、第5エンドでは3点、第6エンドでも藤澤五月の精確なショットに阻まれ、4点獲得のチャンスをふいにしたピーターソンが第7エンドでついに4得点を奪取し、7−7のイーブンに。

藤澤が試合後に「全員で勝ちを信じていた」と話したとおり、日本はここで崩れることなく第8エンドで2点を取ると、第9エンドで米国のミスで1点とじっくりと点差を広げた。第10エンドの藤澤のダブルテイクアウトで勝負あり。米国のコンシードで決着した。

米国の果敢な追い上げから逃げ切った日本は、5勝3敗で暫定3位となった。17日の1次リーグ最終戦(日本時間15:05開始)は、すでに決勝トーナメント(準決勝)進出を決めたスイス代表(7勝1敗)戦となり、勝てば6勝3敗で4強入りとなる。

日本が敗れ他国と5勝4敗で並んだ場合は、直接対戦で勝っているほうの順位が上となる。カナダなら3位、英国か韓国なら4位での決勝トーナメント入りとなる。

3か国以上が並んだ場合は、上記条件に加え、ドローショットチャレンジによって最終順位を決める。各試合前に先攻、後攻を決めるための「ラストストーンドロー」(LSD)のそれぞれの結果から悪い数値2つを除いた上での平均距離値の小さい方が上位になる。

直接勝敗の関係上、日本はカナダ、英国、韓国が並んだ場合、英国と韓国が並んだ場合は1次リーグ敗退となるが、それ以外の組合せなら決勝トーナメント進出の見込みだ。

ショートトラックは女子1500mの菊池純礼、男子5000mリレーの入賞で全種目終了

ショートトラックの女子1500メートルでは、平昌五輪に続く2大会連続出場の菊池純礼(すみれ)が予選3組で2分23秒359で準決勝に進出し、準決勝ではトップ争いを演じながらも他国選手との接触で転倒。しかし、救済措置で順位(8〜14位)決定戦に進むと、1周目に最後尾を滑り、2周目で一気にまくる作戦が功を奏し、6選手を周回遅れにしたまま大きく引き離してトップ着。

8位に入賞は、日本女子の個人種目での入賞は2006年トリノ五輪で同種目7位の神野由佳以来16年ぶり。菊池は平昌では11位だった。

同じく平昌五輪代表経験者の菊池の姉・悠希と神長汐音(かみなが・しおね)は予選落ち。菊池悠希は、このレースを最後に現役引退を表明した。

ショートトラック男子5000メートルリレーの吉永一貴、宮田将吾、菊池耕太、小池克典は予選1組3着で、順位決定戦に回り、こちらも最終順位は8位だった。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。