カーリング女子日本が初勝利、ジャンプ男子ラージ小林陵侑は9位で予選通過:北京五輪第8日目

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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カナダをくだし初勝利をあげたカーリング女子日本代表の藤澤五月ら

現地時間2月11日、北京冬季オリンピック第8日目午後、複数競技で日本選手が出場した。カーリング女子では日本代表"ロコ・ソラーレ"がカナダ代表を8−5でくだし、今大会初勝利をあげた。また、スキージャンプ男子ラージヒル予選では、ノーマルヒル金メダルの小林陵侑が9位で通過したほか、日本勢はすべて決勝に進んだ。

カーリング女子日本代表のロコ・ソラーレは、10日の1次リーグ初戦でスウェーデン代表に敗れたが、この日は2014年ソチ五輪金メダルのカナダ(世界ランク5位)相手に第1エンドからポイントを奪うと、第5エンドまでに5−2に点差を広げた。前日は逆転負けを味わっただけに2点巻き返された第6エンドは危うい場面となったが、第7エンドで再び引き離し、第9エンドで勝負をつけた。

サードの吉田夕梨花は、1勝1敗とした状況に「昨日の反省を活かせた」と話し、リードで姉の知那美は強豪であるカナダに勝てたことで自信を得た様子で「オリンピックで(カナダと)対戦できたことに感動しています。なおかつ、勝てたことは大きな1勝だと思います。私たちのやりたいことを全部やろうと思っています」と誓った。

スキップの藤澤五月は「昨日の失敗をしないように全員で確認して試合に臨めた」と振り返り、この4年で全員が成長したからこそ、ベストな大会にしたいとした。

また、スーツ規定違反問題で揺れるスキージャンプは、男子ラージヒル(ヒルサイズ140メートル)予選が行われ、ノーマルヒル金メダルの小林陵侑が、128.0メートルで9位で決勝に進んだ。ほか日本勢も佐藤幸椰が111.7メートルで23位、中村直幹が107.1メートルで26位、小林潤志郎が101.4メートルで32位で予選を通過した。

予選の成績は決勝に影響しないが、強風などで競技自体が中止になった際に参考記録になる場合がある。

スピードスケートの男子5000メートルリレー予選では、吉永一貴、宮田将吾、菊池耕太、小池克典が予選1組で3位で決勝を逃し、順位決定戦に回った。1992年アルベールビル五輪以来のメダルはミラノ・コルティナ大会に持ち越しとなった。

なお、予選1組では転倒して最下位だった中国が決勝に進む救済措置があった。ショートトラックに続き、中国勢への不可解な繰り上げ救済措置が続いている。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。