スノボBA村瀬心椛が銅で冬季五輪日本女子最年少メダル、男子は国武大晃が4位:北京五輪第12日目

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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冬季五輪日本女子勢最年少の17歳で銅メダルとなった村瀬心椛

現地時間の2月15日、北京冬季オリンピックは第12日を迎えた。スノーボードの男女ビッグエア種目が行われ、女子の村瀬心椛が銅メダルを獲得した。17歳でのメダルは冬季五輪日本女子勢最年少。男子は国武大晃が4位に入った。

13歳でXゲームズを制した村瀬心椛が高校2年17歳で冬季五輪の銅メダルを手にした。"二刀流"の村瀬は、6日の女子スロープスタイルで10位に終わり、サポートしてくれた家族や関係者らに報いるべく、ビッグエアでの雪辱を誓っていた。

ビッグエアは105メートル前後の急斜面を滑り降り、3メートル級のジャンプ台を飛んでエアの評価を競うシンプルな種目だが、3回それぞれ違うエアで飛ばねばならず、勝つためにはリスクの高い高難易度の技を決める必要がある。

村瀬の1回目はバックサイドのダブルコーク1080(縦2回転しつつの横3回転)を決めて80.00点だったが、2回目は渾身のフロントサイドのダブルコーク1080で91.50点をマーク。3本目、さらなる高得点を狙うも転倒で12.00点に。しかし、3回中、高い点数の2回の合計が有効スコアとなるため、計171.50点で3位となった。

17歳での銅メダル獲得は、冬季五輪においては2010年バンクーバー五輪・フィギュアスケート女子シングル銀の浅田真央の19歳の最年少メダル記録を塗り替えた。1位はアナ・ガサー(オーストリア)、2位はゾイ・サドフスキシノットで、4位は村瀬と同じく二刀流の岩渕麗楽だった。

メダルにはあと一歩だった岩渕だが、3回目に超高難度の縦3回転のトリプルアンダーリップにトライ。着地に失敗し、高得点とはならなかったが、会場の各国選手たちが岩渕をリスペクトして取り囲むシーンもあった。前日の予選で左手の甲を骨折しながらも果敢に超大技にトライした岩渕を海外メディアも称賛した。

予選5位だった鬼塚雅は決勝で本来の実力が発揮できず11位だった。

また、男子ビッグエアでは、国武大晃が4位に食い込むもメダルを逃した。1回目で横に5回転するバックサイド1800を決めて82.25点とまずまずの滑り出しとなるが、2回目でバランスを崩し得点は伸びず。3回目で飛び出し時に背を向けるスイッチバック1620(横4回転半)を見事に決めて、84.00点をあげたが表彰台には届かなかった。

1回目で転倒した大塚健は、2回目で大技キャブトリプルコーク1800で95.00点の大台をたたき出し、3本目でも転倒となり9位となった。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。