東京五輪第15日後半ハイライト:クライミング女子の野中が銀、野口が銅メダル獲得! 陸上男子400mリレーはまさかの失格…ほか

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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東京オリンピック第15日目の夜はメダルマッチが続々行われ、スポーツクライミング女子複合は野中生萌が銀、野口啓代が銅メダルを獲得。男子400メートルリレー決勝は日本代表がまさかのバトンパスミスで失格となった。一方、日本記録更新で決勝進出の田中希美は8位入賞を果たした。その他、8月6日後半のハイライトを紹介する。
 

クライミング女子は野中が銀、野口が銅でWメダル!

スポーツクライミング女子複合決勝は、野中生萌が2位、野口啓代が3位で表彰台を飾った。第1種目スピードでは、日本勢同士の組み合わせで野中が7.99秒で3位、野口が8.42秒で4位。本来日本勢が得意とするボルダリングは野口が第3課題を失敗、野中は第1課題を失敗したことで思うようにポイントを下げられず。最後のリードでは、野口が4位、野中が5位に。しかし、総合得点は野中が45.00で2位、野口が64.00で3位となり、銀銅メダルを獲得した。 野中は「諦めずにすべて乗り越えてきて良かったと本当に思う」と涙。野口も「このオリンピックでどうしてもメダルが取りたいという気持ちでずっと頑張ってきた」と話し、念願のメダル獲得の喜びに浸った。野口は今大会を区切りに引退の意向を表明している。

男子400メートルリレー決勝は、予選同様に多田修平、山縣亮太、桐生祥秀、小池祐貴のオーダーで出走となった。しかし、第1走者の多田から山縣へのバトンパス時、テイクオーバーゾーン内でパスが行えず失格に。リレー侍の東京五輪は最後まで走ることができずに終わってしまった。日本勢にとって、海外勢と渡り合うためのストロングポイントがバトンパスだったはずだが、山縣は「皆と話し合って勝負にいった結果」として"攻めのパス"を試みたという。

予選でも全体9位、決勝で勝つには現行のパス方法に限界があったようだ。走れなかった小池も「優勝を望んでその結果なので仕方ない」とし、パリ五輪での再挑戦を見据え、悔しさを押し殺した。出場はこの種目だけだった桐生は「攻めてこういう結果なのは誰も悪くない。予選でもっと速く走っていれば、多田とか山縣さんも心の余裕を持てた」とかばった。1位はイタリア、2位は英国、3位はカナダだった。

陸上女子1500メートルは、予選で4分2秒33、準決勝で3分59秒19と日本記録を更新しながら決勝に進んだ田中希美がメダル獲りに挑むも、3分59秒95で8位入賞となった。女子トラック種目での日本勢入賞は、1996年アトランタ五輪以来、25年ぶり。優勝はフェイス・キビエゴン(ケニア)で3分53秒11の五輪記録だった。

陸上女子やり投げでは、日本記録保持者の北口榛花が日本勢として1964年の東京五輪以来、57年ぶりの決勝進出となったが、1投目は53.45mで記録が伸びず、2投目はファウル。3投目も55.42mと自己ベストにも遠く及ばず。3投目まで暫定8位以内に入れなかったため、脱落した。1936年ベルリン五輪以来、85年ぶりの入賞を逃した。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。