東京五輪第15日前半ハイライト:水谷隼ら男子卓球団体が銅メダル獲得! 空手形の喜友名諒が決勝進出…ほか

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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東京オリンピック第15日目、水谷隼率いる卓球男子団体が銅メダルを獲得し、男子競歩50キロ競歩で川野将虎が6位入賞。空手男子形の優勝候補・喜友名諒は決勝進出を果たした。女子ゴルフでは稲見萌寧が3位タイの好位置で最終日へ。8月6日前半のハイライトを紹介する。
 

卓球男子団体が銅メダル、競歩川野は意地の6位入賞

準決勝でドイツ代表に敗れた卓球男子団体日本代表は、韓国との3位決定戦に3-1で勝利した。第1試合ダブルスは水谷隼/丹羽孝希が3-1で快勝すると、第2試合も張本智和が韓国のエース・張禹珍を3-1で撃破。第3試合は丹羽が鄭栄植にストレート負けを喫するも、第4試合、水谷が再登板の張を3-0で勝ち抜いた。第4試合中、水谷のメガネについた汗を張本と丹羽が甲斐甲斐しく拭く場面が話題となったが、水谷もまた今大会中、二人をサポートしてきた。水谷のキャプテンシーでチームが一丸となり、リオデジャネイロ五輪の同種目銀メダルに続く、銅メダル獲得となった。

大会前から代表引退を表明しており、「パリでは金メダル目指して、後輩たちに頑張ってほしい」と肩の荷をおろしたが、後輩張本は「引退させません」と拒否。水谷の今後の去就も注目となりそうだ。

気温を考慮して6日早朝5時半スタートとなった男子50キロ競歩は、川野将虎が2位争いに食い込んでいたものの、41キロ時点で道端に倒れ込み、嘔吐。これで2位グループから引き離されたが、執念の6位入賞でレースを終えた。大会前にコンディション不良で出場辞退した鈴木雄介に代わり代表入りした勝木隼人は30位、丸尾知司は32位だった。

猛暑の中でのレースとなったが、出場者59人中10人が途中棄権、2人が歩型違反失格だった。同種目は、今大会以降実施されない封印種目になることが決まっている。

 

メダルへ前進…空手男子形の喜友名諒が満を持しての決勝進出

空手男子形では、金メダル候補の喜友名諒が鬼気迫る演武で予選ラウンドを唯一の28点台(28.72)を叩き出して決勝進出。銀メダル以上が確定した。喜友名は夜の決勝に向け「満点を出せるようにしっかり調整してやりたいと思います」と話し、30点満点での初代五輪王者を狙う。

女子ゴルフは第3ラウンドを迎え、6位発進の稲見萌寧が5バーディー・2ボギー「68」で首位と5打差の通算10アンダー・3位タイにつけた。畑岡奈紗は通算8アンダー7位タイ。最終日の7日は台風接近による悪天候でプレー実施困難な場合、54ホールでの打ち切りか8日に順延の可能性があるという。首位通算15アンダーは世界ランク1位のネリー・コルダ(米国)。

レスリングでは、開会式の日本選手団旗手を務めた須崎優衣が、女子50キロ級の1回戦、2回戦をいずれも完封のテクニカルフォール勝ち。準決勝で2019年世界王者マリア・スタドニク(アゼルバイジャン)に勝てば、7日の決勝に進む。男子フリースタイル65キロ級の乙黒拓斗も順当に準決勝に進み、世界王者ガジムラド・ラシドフ(ロシア・オリンピック委員会)との対戦が決まった。屈指の難敵相手とあって厳しい戦いとなるが、決勝を目指す。
 

第15日前半・その他の日本勢ピックアップ

  • カヌー・スプリント女子カナディアンペア500m:久保田愛夏/桐明輝子がB決勝進出。
  • カヌー・スプリント男子カナディアンシングル1000m:當銘銘孝仁が準々決勝敗退。
  • カヌー・スプリント男子カヤックフォア500m:水本圭治/松下桃太郎/宮田悠佑/藤嶋大規が準々決勝敗退。
  • 空手女子組手61kg級:染谷真有美が予選敗退。
  • 自転車トラック女子スプリント:小林優香が予選で日本記録の10秒711で本戦へ進出。
  • 飛び込み男子高飛び込み:14歳の玉井陸斗が374.25点で予選を突破。7日の準決勝進出。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。