東京五輪第14日後半ハイライト:女子レス川井梨紗子が金、空手形の清水希容、卓球女子団体が銀メダル!…ほか

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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東京オリンピック第14日目の夜はメダルラッシュとなった。レスリング女子57キロ級の川井梨紗子が金メダル。空手女子形の清水希容、卓球女子団体は惜しくも銀メダルを獲得した。一方、スポーツクライミング男子複合では楢崎智亜が4位となりメダルを逃した。8月5日後半のハイライトを紹介する。
 

メダル獲得は? 清水は銀、川井梨が金、卓球女子団体が銀!

空手女子形決勝では、清水希容(きよう)が持ち前のキレのある演武を見せ、予選で温存した得意の形を繰り出すも、宿敵であるスペインのサンドラ・サンチェスハイメの28.06点に0.18点及ばず、惜しくも銀メダルとなった。初代女王の座は逃したが、五輪空手の日本人初メダル獲得者になった。ただ、現時点で東京五輪以降、空手は実施されないこともあり、「ここまで凄くしんどかった。ここで勝ちたかったんですけど」と噛みしめるように話した。

女子レスリングフリースタイル57キロ級決勝では、リオデジャネイロ五輪(63キロ級)金メダリストの川井梨紗子が、イリーナ・クラチキナ(ベラルーシ)に5-0で圧勝し、2大会連続の金メダル獲得となった。前日の妹・友香子との姉妹で金メダルの夢を叶え、史上3組目の"きょうだい金メダリスト"に。五輪4連覇の伊調馨との代表レースを経た過程で、競技面以外での苦労もあったが、プレッシャーに打ち克ち、2大会連続で頂点に立った。試合後、「この日のために頑張ってきた。いい日です今日は」と笑った。

女子卓球団体は、伊藤美誠、石川佳純、平野美宇の日本代表が中国に0-3でストレート負けを喫し、銀メダルを獲得した。第1試合のダブルスは石川/平野で第1ゲームで先制するも、そこからまくられて敗戦。第2試合、伊藤が女子シングルス準決勝で敗れた相手・孫穎莎に1-3で黒星。第3試合は平野が王曼昱に0-3で敗れ、卓球王国・中国の牙城を崩せなかった。混合ダブルス、女子シングルスに続き3つ目のメダルとなった伊藤は「すごく悔しい気持ちもある。でも楽しくできました」。平野が「いろんな方に感謝したい」と述べれば、リーダーの石川は「二人には感謝しかない」と涙した。

スポーツクライミング男子複合決勝は、楢崎智亜が無念の4位となった。最初の種目スピードで足を滑らせながらも7.82秒で2位につけると、続くボルダリングでは第1課題をクリアするも、第2、3課題をミスし、3位に。総合2位で臨んだ最後のリードは予選でも中盤で落下しており不安要素となっていたが、決勝本番でも到達高度が足らず6位に。3種目総合ポイントで3位のオーストリア選手に競り負け、メダルを逃した。

8月5日時点で、日本勢の東京五輪メダル獲得数は、金22、銀10、銅14となり、史上最多の46個となった。
 

メダルへ前進…レスリング女子53kg級向田が決勝進出

レスリング女子53キロ級の向田真優は、1回戦、2回戦とテクニカルフォール勝ちで圧勝。準決勝でも2019年世界選手権55キロ級3位のボロルトゥヤ・バトオチル(モンゴル)を6-3で下し、危なげなく決勝進出となった。決勝は6日、2019年世界選手権同級3位の龐倩玉(中国)と対戦する。セコンドにつく婚約者の志土地翔大コーチと共に金メダルを目指す。
 

第14日後半・その他の日本勢ピックアップ

  • 自転車・トラック男子オムニアム:橋本英也が15位。
  • 空手女子組手55kg級:宮原美穂が5人総当たりの予選で2勝2敗で敗退した。
  • 近代五種男子:フェンシングランキングラウンドで岩元勝平が30位に。7日から他の4種目が行われる。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。