東京五輪第13日ハイライト:スケボー女子パークで四十住、開が金銀、レスリング川井友香子も金メダルなど

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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東京オリンピック第13日となる8月4日、新種目スケートボード女子パークで、四十住さくらが金、開心那が銀メダルを獲得し、4位にも岡本碧優(みすぐ)が入賞。女子レスリング62キロ級では川井友香子が金メダル。女子ボクシングフライ級では並木月海が準決勝に敗れたものの3位となった。その他、第13日のハイライトを紹介する。


8月4日の日本勢のメダルは? 女子アスリートが活躍

男女で日本勢が金メダルとなったスケードボードのストリート種目に続き、女子パーク種目でも四十住さくら(よそずみ)が優勝、開心那(ひらき・ここな)が2位で金銀を獲得。12歳の開は夏季五輪史上最年少の銀メダリストとなった。パーク種目はコース(パーク)内で3回の試走を行い、ベストスコアを採用する。19歳の四十住は1本目で60.09の今大会最高得点を記録。開は2走目で59.04を決めた。3位は母が日本人で宮崎県生まれのスカイ・ブラウン(英国)で56.47(3走目)。岡本碧優(みすぐ)は53.8(2走目)で4位だった。

レスリング女子フリースタイル62キロ級の決勝では、川井友香子がアイスルー・ティニベコワ(キルギス)を破り、優勝した。第1ピリオドでティニベコワにいきなり先制されるも終了間際に片足タックルで2ポイントを奪うと第2ピリオドでもバックを取って2ポイント。相手も2ポイントを加算したものの、1ポイントで逃げ切り、金メダルをものにした。試合後、「これがしたかった」という日本国旗を背にマットを1周するパフォーマンスをみせた。

またこの日、女子57キロ級決勝進出を決めた姉の梨紗子に向け「いい形で」つなげられたと安堵した。姉・梨紗子の女子57キロ級決勝は5日、2019年世界選手権3位の強豪イリーナ・クラチキナ(ベラルーシ)と対戦する。

前日のフェザー級金の入江聖奈に続きたかった女子ボクシングフライ級の並木月海だが、準決勝でストイカ・ジェリャスコバ・クラステバ(ハンガリー)の距離を取るアウトボクシングを崩せず、全ラウンドでポイント差をつけられ、0-5で敗れた。3位決定戦がないため、並木は銅メダルを獲得した。明日5日14:30には、男子フライ級の田中亮明が準決勝に挑む。
 

メダルへ邁進…田中希美が女子1500m決勝進出、クライミング女子は野中、野口が決勝へ

陸上女子1500メートル準決勝では、田中希美が3分59秒19の日本新記録で決勝進出。田中は決勝に向けて「楽しいレースができた。決勝でも楽しんで世界にぶつかっていきたい」と豊富を述べた。決勝は6日21:50を予定する。

カヌー・スプリント男子カヤックシングル200mでは、ロンドン五輪以来2度目の五輪出場となるベテラン・松下桃太郎が準々決勝突破。「スタートがすごく良かった。ラストがしっかり漕ぐことができなかった。準決勝ではそこを修正したい」と意気込んだ。準決勝は5日9:30。

スポーツクライミング女子複合予選では、野中生萌が全体3位、野口啓代が全体4位で決勝進出を決めた。女子決勝は6日17:30のスピード種目から始まる。野中は右手首と右膝を負傷しながらの出場だが「痛いとか言っていられない。骨1本、2本でも折れてもいい」と覚悟を見せた。

野球の準決勝、侍ジャパン対韓国代表戦は、日本が先制するも6回に韓国が2点で同点に。しかし、8回裏二死満塁の場面で山田哲人が値千金のタイムリーツーベースで3点を加え勝ち越し。9回表、伊藤大海に代わった栗林良吏がしっかり締めて決勝進出。7日に行われる決勝戦は、5日の3位決定戦の米国対韓国の勝利チームと対戦することになる。

男子卓球団体は、日本代表の丹羽孝希/水谷隼が初戦のダブルスを落とす幸先の悪い流れ。第2試合は張本智和が勝利するも、第3試合で水谷隼が敗れ負けが先行。第4試合、張本は2ゲーム落とす絶体絶命の状況から3ゲーム奪って逆転勝ちでイーブンに。ラストマッチは、丹羽孝希がシングルス4回戦で敗れた相手であるドミトリ・オチャロフに挑むも、ストレート負け。日本男子チームは6日11:00開始の3位決定戦で韓国と戦う。
 

その他の日本勢ピックアップ

  • マラソンスイミング女子10キロ:貴田裕美が25人中13位。
  • 陸上男子110m障害:金井大旺、泉谷駿介が準決勝敗退。金井は宣言通り歯科医になるため引退へ。
  • レスリング男子フリー57キロ級:高橋侑希が2回戦で敗退。相手選手も準決勝で敗れ、高橋は敗者復活戦にも回れず終戦。
  • レスリング男子フリー86キロ級:高谷惣亮がまさかの初戦敗退。高橋同様敗者復活戦に回れず終戦。
  • 陸上男子やり投げ:小南拓人が予選敗退。
  • カヌー・スプリント女子カナディアンシングル200m:桐明輝子、久保田愛夏が準々決勝敗退
  • セーリング男子470級:岡田奎樹/外薗潤平が最終レースで6位入賞。
  • 飛び込み女子高飛び込み:荒井祭理が予選敗退。敗者復活枠にも届かぬ22位。
  • セーリング女子470級:吉田愛/吉岡美帆が8位でレース終了。
  • 女子ゴルフ:畑岡奈紗と稲見萌寧はともに首位と4打差の1アンダー・16位タイで初日を終えた。
  • 自転車・トラック女子ケイリン:小林優香が1回戦敗退。
  • 自転車・トラック男子スプリント:新田祐大が予選敗退も、脇本雄太が敗者復活戦を経て、3回戦進出。5日15:57出走開始予定。
  • 馬術障害飛越個人:福島大輔がジャンプオフ(延長戦)に進むも敗れ6位入賞。斎藤功貴は13位、佐藤英賢は25位だった。
  • アーティスティックスイミングデュエット:吉田萌/乾友紀子は4位入賞。乾は2大会連続メダルを逃した。
  • バスケットボール女子:ベルギーに86-85の逆転勝ちで史上初の準決勝進出。相手はフランスに。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。