東京五輪第11日目:レスリンググレコの文田が銀、体操女子種目別ゆかで村上が銅メダル獲得…卓球女子団体は準決勝進出

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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東京オリンピック第11日目の8月2日、レスリング男子グレコローマン60キロ級の文田健一郎が銀メダル、体操女子種目別ゆかでは村上茉愛が銅メダルを獲得した。卓球女子団体準々決勝では伊藤美誠・石川佳純・平野美宇の日本チームが勝利し、準決勝に駒を進めた。その他、第11日のハイライトを紹介する。
 

第11日(8月2日)の日本勢メダル獲得者は?

レスリング男子グレコローマン60キロ級の決勝で文田健一郎がキューバのルイス・アルベルト・オルタ・サンチェスに敗れ、銀メダルとなった。研究され、押し負けた文田は試合後、「応援してくれた家族や関係者の皆さんに勝って恩返ししたかった」と号泣。表彰式後にパリ五輪でのリベンジを目指すことを表明した。一方、女子76キロ級の3位決定戦に臨んだ皆川博恵は周倩(中国)に敗れて4位となった。

体操女子種目別のゆか決勝では、村上茉愛が3位に入賞し、女子日本勢としては1964年の東京五輪での団体種目以来57年ぶり、さらに女子個人種目では日本勢初のメダル獲得者となった。2017年の世界選手権の同種目を制するなどゆか運動を得意としていた。村上と同点(14.166)でアンジェリーナ・メルニコワ(ロシア・オリンピック委員会)も銅メダルとなっている。
 

卓球女子団体は快勝で、野球はサヨナラ勝ちで準決勝進出

チャイニーズタイペイ(台湾)との準々決勝となった卓球女子団体日本チームは、ダブルスの石川・平野ペア、シングルスの伊藤がそれぞれ快勝。平野は3試合目のシングルスも制し、危なげなく準決勝進出を決めた。明日3日、香港と対戦する。張本智和、丹羽孝希、水谷隼ら男子団体もオーストラリアに3-0で勝利し、準々決勝に進んだ。

野球の侍ジャパンは、米国との準々決勝で、先発の田中将大が6安打3失点と悪い流れを作ったものの、打線が粘り、タイブレークの末に7-6でサヨナラ勝ち。準決勝は4日、韓国と戦う。
 

橋岡優輝がメダル逃すも6位入賞<第11日ピックアップ>

  • 陸上男子走り幅跳び:橋岡優輝が6位入賞。1984年ロサンゼルス五輪以来、37年ぶりの決勝入りと入賞だった。
  • 陸上女子1500m:田中希美が日本記録更新の4分2秒33で予選を突破し、決勝進出。別組の卜部蘭は敗退した。
  • 女子バスケットボール:ナイジェリアに勝利し、1次リーグ突破。2大会連続の準々決勝進出に。
  • レスリング女子68kg級:リオ金の土性沙羅が1回戦敗退。相手選手の決勝進出により敗者復活戦に回る。
  • レスリング男子グレコローマン77kg級:屋比久翔平が2回戦敗退。相手選手の決勝進出により、3位決定戦に回る。
  • 飛び込み男子板飛び込み:寺内健が予選10位で20位までの準決勝進出。
  • 馬術総合馬術個人:初出場の戸本一真が4位に入賞。同種目日本人歴代最高成績となった。
  • 水球男子:南アフリカ戦で24-9で大勝。1次リーグ敗退決定ながら、ロス五輪以来、37年ぶりの五輪での勝利。
  • 陸上男子3000m障害:三浦龍司が7位で入賞。トラック個人種目では日本勢21年ぶりの入賞。
  • 陸上女子5000m:広中璃梨佳が決勝9位で惜しくも入賞逃すも、14分52秒84は、16年ぶりの日本記録更新。
  • 女子バレーボール:ドミニカ共和国に敗れ、25年ぶりに予選リーグ敗退で、決勝トーナメントに進めず。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。