東京五輪・男子サッカー準決勝…歴史に残る120分間の死闘。日本、健闘も延長戦でスペインに敗れる

Sporting News Logo

8月3日、東京オリンピック・男子サッカー準決勝、U-24日本代表対U-24スペイン代表の試合が行われた。

死闘となった準々決勝のニュージーランド戦を制した日本が準決勝で対峙したのは、今大会屈指の強豪スペイン。勝てば日本サッカー史上初の決勝進出、そしてメダル確定という試合で森保一監督は久保建英、堂安律ら今大会でも主力をピッチに送り込み、出場停止となった冨安健洋の代役には板倉滉が選ばれた。

一方のスペインは、先日行われた欧州選手権でも活躍したGKウナイ・シモン、MFペドリ、FWダニ・オルモ、FWミケル・オヤルサバルら豪華メンバーが出場。なお、日本は大会直前にスペインとの強化試合を行っており、その時は1-1のドローに終えていた。

前半からスペインがボールを支配する。だが日本は前半シュートを4本打たれるも、決定的なチャンスをほとんど許さない。唯一、ラファ・ミルが迎えた一対一の決定機は守護神の谷晃生が防ぎきった。

後半になると、立ち上がりから日本が攻勢をかけるが、なかなかゴールを割ることができない。56分にはミケル・メリーノを吉田麻也が倒してしまいPKの判定が下される。しかし、実際には吉田が先にボールに触っており、VARで検証の末ノーファウル。ジャッジが訂正されるとスタンドからは拍手喝采、吉田も安堵の表情を見せた。

しかし試合は膠着状態が続き延長戦に突入。ここで森保監督は延長戦の頭から久保と堂安の2枚看板を代えて、前田大然と三好康児の二人に攻撃を託す。しかし、延長戦前半は得点動かず。日本中が固唾を呑んで見守るなか、試合は最終局面に突入する。

そして115分、スペインがついに先制する。アセンシオが右サイドで持つと左足で強烈なシュートを叩き込んだ。日本も同点に追いつくべく最後までボールを追いかけるが、このままタイムアップ。日本の史上初の決勝進出は最後の最後でならなかった。この結果、決勝はブラジル対スペイン、そして日本は3位決定戦でメキシコと対戦する。

▶スポーツ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

著者