東京五輪:卓球・石川佳純が女子単4回戦で、柔道男子は向翔一郎が3回戦で敗退…それぞれ団体戦でのメダルに望み

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

東京五輪:卓球・石川佳純が女子単4回戦で、柔道男子は向翔一郎が3回戦で敗退…それぞれ団体戦でのメダルに望み image

7月28日、東京オリンピックの各競技が行われ、卓球女子シングルスで石川佳純が4回戦で敗退。金メダルラッシュが続いていた柔道男子では、向翔一郎が3回戦敗退という結果となった。テニスでは男子ダブルス2回戦で錦織圭・マクラクラン勉組が敗れた。
 

石川、リオ五輪の雪辱ならず

この日の卓球は、女子シングルス準々決勝からスタートとなり、石川佳純はシンガポールのユー・モンユと対戦。世界ランク10位の石川に対し、ユーは同47位で格下と見られたが、第1ゲームを11-8で制したものの、第2ゲーム以降競り負けるシーンが続いた。

5年ぶりの対戦でユーのスタイルに対応できないのか、気付けばそのまま3つのゲームを失った。最後の第5ゲームは連続で10ポイントを奪われ、暗黙の了解とされる「11-0で勝ってはいけない」という"0点回避マナー"でユー側が1点を譲る場面もあったが、もはやそこから巻き返すことは出来なかった。

第3ゲームから悪い流れを止められなかったと悔やんだ石川だが、「正直最後のゲームは何をしているかわからなかった」と述べるなど、茫然自失だったことが伺える。残る団体戦に向け「練習してきたことをコートにぶつけたい」と振り絞るのがやっとだった。女子団体戦は、男子同様8月1日から1回戦が始まる。個人シングルスは準決勝行きを決めた伊藤美誠が団体でもシングルスを担当。ダブルスは石川と平野美宇で挑む。
 

柔道男子日本の金メダル連続獲得途切れる

ここまで4階級で金メダル獲得が続いていた男子柔道では、90キロ級の向翔一郎がまさかの3回戦敗退となった。

初戦となった2回戦はレミ・フェイエ(モーリシャス)を背負投による2度の技ありで合わせて1本勝ちを決め、好調に見えた。3回戦はハンガリーの実力者クリスティアン・トートと対戦。ゴールデンスコアの延長戦に突入後の6分55秒、向も仕掛けたタイミングでトートの大外刈りが決まり、1本取られてしまう。ビデオ判定に委ねるも、トートの1本が確定し、向の3回戦敗退が決まった。

すっきりしない判定となったが「これが勝負の世界。仕方ないと言えば仕方ない」と語り、言葉を呑んだ。柔道もまた7月31日に男女混合団体戦を残しており、「日本のためにも最後までやりきろうと思います」と述べた。

また、飛び込み男子シンクロ板飛び込み決勝では、6度目の五輪出場となる40歳の寺内健と28歳の坂井丞のペアが5位となった。悲願のメダル獲得はならなかったが、1回目の試技では1位となるなど、実力を示した。

テニス男子ダブルスでは、錦織圭&マクラクラン勉が第1シードのニコラ・メクティッチ&マテ・パビッチ組(クロアチア)に敗れ、2回戦敗退。錦織は29日の男子シングルス準々決勝で、世界1位のノバク・ジョコビッチと対戦する。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。