全豪OPワクチン義務化問題の最中、北京五輪のプレイブック公開…未接種者は21日間隔離で出場可

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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現地時間10月25日、来年2月4日に開幕する北京冬季五輪の大会組織委員会は、新型コロナウイルス感染防止策の規則集「プレーブック」の初版を公表。現在、全豪オープンのワクチン接種義務化の議論が続く中、北京五輪ではワクチン接種は義務化されず、21日間の隔離での出場が可能となる見込みとなった。

北京五輪の約2週間前、1月17日からオーストラリア・ビクトリア州メルボルンで開幕する、プロテニス4大大会のひとつである全豪オープンは、開催地のビクトリア州政府が出場者にワクチン接種を義務化を主張。一部選手から反発され、国やオーストラリアテニス協会との協議が続いている最中だ。

25日に北京冬季五輪大会組織委員会が公表したプレイブックは、大会に参加する選手、関係者、報道関係者に適用される新型コロナウイルス感染対策。対象者は中国(北京)到着の14日前までにワクチン接種を終えることを求め、未接種の場合は、21日間の隔離義務化にとどめている。

国や組織の違いから一概に比較はできないが、東京五輪同様にワクチン接種は義務化しなかった。

ただし、東京五輪・パラリンピックでは不織布マスクの着用推奨にとどめていたが、試合や食事の際を除き、原則としてN95などの医療用のマスクの常時着用を求めるなど、東京大会から得た検疫ノウハウが反映され厳格化されている。4日に1度の検査だった一部の報道関係者やボランティアにも毎日の検査が要求されるという。年末までに第2版が公表される予定だ。

一方、未だ答えがでていない全豪OPだが、リークしたWTA選手協議会のメールによれば、ワクチン未接種者も14日間の隔離で出場が可能となる見込みだという。

ビクトリア州政府関係者は完全な(2回分)ワクチン接種を出場条件とする意思に変更を変えておらず、最終的な選手の入国に関する決定権を持つ連邦政府は明確な公式声明を出していないものの、交渉を続けるオーストラリアテニス協会は「私たちは、全豪OPをパンデミック前の状況に、可能な限り近づけることができると楽観視しています」と述べている。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。