東京五輪・女子バスケ:日本代表がナイジェリア代表に勝利で準々決勝進出が決定

大西玲央 Reo Onishi

東京五輪・女子バスケ:日本代表がナイジェリア代表に勝利で準々決勝進出が決定 image

8月2日、さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市)にて東京オリンピック女子バスケットボール競技、グループBの日本(FIBAランク10位)対ナイジェリア(同17位)の一戦が行なわれ、日本が102-83の勝利した。

日本はこれでグループフェーズの成績が2勝1敗となり、グループAとグループCの3位チームの成績を上回ることが確定したため、予選突破が決まった。

日本の先発メンバーには長岡萌映子(#0/トヨタ自動車アンテロープス)、髙田真希(#8/デンソー・アイリス)、林咲希(ENEOSサンフラワーズ)、町田瑠唯(#13/富士通レッドウェーブ)、赤穂ひまわり(#88/デンソー・アイリス)が名を連ねた。

日本は第1クォーターから3ポイントショットを10本中7本成功させ、30-22と先手を打つことに成功。林が同クォーターだけで3本の3Pショットを決めた。

日本の外からの攻撃を嫌ってディフェンスをゾーンからマンツーマンに切り替えたナイジェリアだったが、日本の猛攻撃は止まらない。前半19本中12本成功という高確率で3Pショットを決め続け、51-38のリードでハーフタイムを迎えた。

後半に入っても日本は出だしからトラップを仕掛け、さらに点差を広げにかかる。好調な林に続いて宮澤夕貴(富士通レッドウェーブ)も連続でショットを決め、日本は第4クォーターまでに84-57と大きくリードした。

その後も最終クォーターは危なげなく進み、日本がグループ最終戦を最高の形で締め括った。

日本のトム・ホーバス・ヘッドコーチが「こういう試合が必要だった」と勝利を振り返った。

「スリーが入り始めると、コートが広がるのでリングに向かってアタックがしやすくなる。良いリズムに乗ることができ、我々が目指しているプレイスタイルをやることができた。今日の試合は今後の自信に繋がるだろう」。

日本は林が3ポイント7本成功を含む23得点、宮澤が19得点、髙田が15得点、町田がわずか20分4秒の出場でオリンピック記録に並ぶ15アシストをマークした。

3連敗で予選敗退となったナイジェリアは、ビクトリア・マコーレイが18得点、オデラ・チドムが13得点、7リバウンドを記録した。

ボックススコア

大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。