東京五輪バスケ女子準決勝:日本代表のメダル確定! フランス代表を破って決勝進出

大西玲央 Reo Onishi

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8月6日、さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市)にて東京オリンピック女子バスケットボール競技の準決勝、日本代表対フランス代表の一戦が行なわれ、日本が87-71で勝利を収めて史上初の決勝進出を決めた。この勝利で日本の銀メダル以上が確定した。

日本の先発メンバーには髙田真希(#8/デンソー・アイリス)、町田瑠唯(#13/富士通レッドウェーブ)、林咲希(#27/ENEOSサンフラワーズ)、宮澤夕貴(#52/富士通レッドウェーブ)、赤穂ひまわり(#88/デンソー・アイリス)が名を連ねた。

フランスに先制を許した日本は、髙田の得点で2-2とすぐに同点として試合をスタートさせる。町田のプレイメイクで得点を重ねたものの、第1クォーター終盤にターンオーバーが続いた日本は14-22とリードされてしまう。

続く第2クォーター、日本はトランジションからの得点が増え始め、前半残り5分7秒で28-27と逆転に成功した。その後も町田の鋭いドライブからのリバースレイアップや、宮澤と林の3ポイントショットでリードを広げ、41-34と7点リードでハーフタイムを迎えた。

後半に入ってからも、日本は得意のトランジションからの速い攻めで得点を量産。その中心としてパスを捌き続けた町田は、第3クォーター残り1分43秒にこの試合16本目のアシストを記録し、女子オリンピック新記録を打ち立てた。

68-50で迎えた最終クォーターでも、日本は全員で走るバスケットボールを仕掛け続け、快勝を収めた。日本は最終的に全12選手が得点を記録した。

フランスのバレリー・ガルニエ・ヘッドコーチは「日本のほうが我々より強かった」と敗戦について語った。

「相手にするのがとても難しいシステムです。とても素早いチームで、特にディフェンスで戻っているところを狙われます。今はとにかく明日の試合(7日午後4時開始予定のセルビア代表との3位決定戦)に向けて集中しなければなりません」。

日本のトム・ホーバス・ヘッドコーチは「決勝に進出できたことはとても嬉しく思っています」と勝利を振り返った。

「出だしは遅かったですが、途中で選手たちがスイッチを入れてくれました。今日の試合はこれまででベストゲームと呼べる内容でした。とても嬉しいですが、まだ仕事は終わっていません。自分がこれまでやってきたこと、どこまでいけるのかを証明するための試合があとひとつ残っています」。

日本は赤穂が17得点、7リバウンド、宮澤が14得点、7リバウンド、町田が9得点、18アシストをマークした。

敗れたフランスはサンドリーヌ・グルーダが18得点、マリーン・フォウトゥが13得点を記録した。

決勝戦に進出した日本は、準決勝でセルビア代表に勝利したオリンピック6連覇中の世界女王アメリカ代表と対戦する。決勝戦は8日 午前11時30分に行なわれる予定だ。

ボックススコア

大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。